CIA秘録〈下〉―その誕生から今日まで

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  • サイズ B6判/ページ数 476p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163708102
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0098

内容説明

ソ連内部に浸透していたスパイは、CIA内部のスパイによって全滅。CIAは冷戦の終結を予見できない。目的を見失った諜報組織は、経済を旗印に当選した新大統領のもと経済諜報にターゲットを移す。冷戦時代に自ら蒔いたその種が、毒をもったつたとなって帝国に巻きつこうとしていることも知らずに…。全米図書賞受賞。

目次

第3部 承前 1961年~1968年 ケネディ、ジョンソン時代(「知恵よりも勇気」マコーンの辞任;「長い下り坂の始まり」新長官、ラオス、タイ、インドネシア ほか)
第4部 1968年~1977年 ニクソン、フォード時代(「あの間抜けどもは何をしているのだ」ニクソンとキッシンジャー;「米政府は軍事的解決を望む」チリ、アジェンデ政権の転覆 ほか)
第5部 1977年~1993年 カーター、レーガン、ブッシュ・シニア時代(「カーターは体制の転覆を図っている」カーター人権外交;「ただぐっすり寝込んでいたのだ」イラン革命 ほか)
第6部 1993年~2007年 クリントン、ブッシュ時代(「われわれにはまったく事実がなかった」ソマリア暴動;「一体全体どうして分からなかったのか」エームズ事件 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

26
冷戦期ほとんど二重スパイに成功していない 意外なり2015/11/20

せいたろう

8
万能のCIAというイメージは全くの幻想であるということを本書は明かしている。失敗に次ぐ失敗。見捨てられる工作員。イラクの大量破壊兵器という誤報はイラク亡命者の嘘を見抜けなかったからだとか。とにかく唖然とさせられるCIAの歴史。なぜか対日本の経済摩擦は成功を納めてて腹立たしい(笑)。 2022/04/30

yooou

6
☆☆☆☆☆ 諜報活動の失敗は背景にあるアメリカの文化的価値観に根ざすものであるように思えます。また著者も含めて第三者を敵と決め付けて戦い、戦い続けることになんの呵責もないアメリカという国はつくづくならず者の国としかいいようがありません。2011/11/20

ななっち

5
この本を読んで思うのは、国益とは何なのか、ということだと思います。国家の秘密工作は、国家のためといいつつも、その秘密性や陰謀くささのために、国民の信頼を損ない、逆に国益を危険にさらす可能性もあります。CIAなる国家の謀略機関を一言で評価することは、非常に難しい。 今回歴代大統領の中で、パパブッシュがCIAに最も近い存在であったことや、ニクソン大統領以上に、そもそもケネディ大統領が国民への盗聴について開いた危険な道筋などを知ることができました。マーシャルプランから一定の資金がCIA創設に流れていたんですね。2012/03/13

水無月十六(ニール・フィレル)

4
上巻でもかなりCIAのイメージが変わったが、この巻でもそれは同じだった。ソ連という大敵を失い、次々と職員が辞め、もともと情報収集という面では問題を抱えていたCIAがますます弱っていく過程が描かれている。本書はアメリカで出版された時も、アメリカ国民にとっても相当衝撃だったようで、日本でいう本屋大賞のようなものをとっているらしい。あとがきにも書いていたが、本書の特徴は、匿名性がほぼ排除された情報源による記録であるということだ。実名ソースと、開示資料に基づいているため、不完全なところもあるが、それでもすごい本だ2016/05/22

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