カーヴの隅の本棚

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  • サイズ B6判/ページ数 139p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163706603
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

小説を読みつつ記憶のカーヴを探り、ワインの製法をたどり文学の本質に迫る。

目次

家政婦の血抜き
白バラの香り
そこに現前するもの
詩人の蝋燭
蛙を池にもどす
余韻の成分
骨肉の争い
描写の成分
訳しえぬもの
ハンプティ・ダンプティの口ぶり〔ほか〕

著者等紹介

鴻巣友季子[コウノスユキコ]
1963年、東京生まれ。英語文学翻訳家。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。在学中より、翻訳、文筆活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫のゆり

4
ワインの薀蓄が深すぎてついていけない・・。翻訳とはただ言語を移し変えるのではなくて、その作家の世界そのものに入り込んでいくものなんだなぁと思った。そこに生じるズレがまた新たな意味を生むとか、いろいろ面白かった。『嵐が丘』や『レベッカ』、『灯台へ』など読みたい本がまた増えた。2008/11/28

viola

3
鴻巣友季子氏の海外文学とワインにまつわるエッセイ。私自身どちらも好きなので楽しめました。が、どちらかだけ好き、という方はなんだか良く分からない、で終わってしまいそうな本です。かなりのワイン好きなよう。全体的に面白かったけれど、普段のエッセイの方が面白かったことも確か。「神々の異本」の、名作なのに完訳が出ていないなんて!!と嘆いていた翻訳家のエピソードは、その方が言いたいことを筆者がちょっと誤解しているかな、と腑に落ちませんでした。きっとその方は、鴻巣氏が指摘していることは十分に分かっているはず。2012/06/01

あさこ

3
普段、読書していてなんとなく心に懸かることが言葉にされていてそうそう!と共感したり、翻訳に関する様々な考察とかも、難しいところもあったけど、感心しながら興味深く読みました。一気に読むんじゃなく、少しずつ読むのがお薦めです。2009/03/01

utataneneko

2
海外文学や翻訳について、ワインになぞらえつつ論じたユニークな本。ワインの醸造についてあまり知識がないので少し難しかったけれど、ワインと「翻訳」に通じる部分があるなんて、面白いと思った。2008/12/10

tamioar

1
ディレッタントにならないところが、この人らしい。2020/04/13

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