出版社内容情報
長老の品格ある対談、鼎談をお愉しみあれ。
座談の名手が8人を招く。お相手は、三浦朱門氏、藤原正彦氏、村上龍氏、阿川佐和子氏、大久保房男氏、半藤一利氏、原武史氏、養老孟司氏。話題は日本、日本語、昭和、文士、健康、鉄道などなど。精神の自由な息吹が横溢する、きりりとした時間。
内容説明
八人との豊穣なる時間。歴史を吟味し、言葉を憂い、日本の指針をしなやかに考える。
目次
不思議に命永らえて(三浦朱門)
「たかが経済」といえる文化立国を(藤原正彦)
好きな日本語、嫌いな日本語(村上龍;阿川佐和子)
文士の魂(大久保房男)
昭和史の明と暗(半藤一利)
鉄道は国家なり(原武史)
日本の将来を想う(半藤一利;養老孟司)
著者等紹介
阿川弘之[アガワヒロユキ]
大正9年(1920)、広島生まれ。昭和17年、東京帝国大学文学部国文学科を繰り上げ卒業後、海軍に入り中国で終戦。志賀直哉に師事し小説を発表し始める。平成11年、文化勲章受章。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミュポトワ@猫mode
28
図書館本。談話集ってはじめて読んだかも。タイトルは「言葉と礼節」になっていますが、その内容の話は娘と村上龍との談話だけですね。他は昔の思い出話がメイン。小説が面白かったので、読んでみたんですが…小説だけでいいかなって感じw昔はよかった、今はダメって言われてもねぇ…じゃあどうすれば良いの?ってことがまったく書かれてない…まさか昔に戻れって言うわけじゃないですよね?そんなことしたら善悪合わせて皆殺しだし、そうじゃないんじゃない?って思います。じゃあ…の一言がなんかたりない、ただの思い出話を読まされた感じでした2019/05/21
がぁ
5
災害が起きて暴動や略奪が起こらないのは、日本人の武士道精神にあるってのは・・・ちょっとついていかれない。村上さんとの昨今の言葉談義は、頷くことしきり。「いきざま」って言葉、嫌いです。2011/12/21
ダンスにホン!ころりん
1
20080810第1刷発行 130306読了2013/03/06
頼山陽
0
座談集は読みやすくていい。軍国少年、軍国青年たちの昭和回顧録です。2017/08/01
鬼山とんぼ
0
昭和の文壇や戦争前後の回顧談が中心。あまり生々しすぎない程度なので戦後しばらくして生まれた私にも読みやすく、質の良い暇つぶしが出来た。いつもは戦争前後の話には饒舌な養老孟司さんが、阿川、半藤お二人の前では言葉が少なくなっているのが珍しい。でも平成生まれの読者は手にしないだろうなあ。もしかして鉄道マニアなら原さんとの対談は興味があるかも。東海道線全駅を暗唱できる友人と行く今度の伊勢参りはJR快速で行くことにしよう。2019/03/24