日本史はこんなに面白い

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163702605
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0095

内容説明

歴史探偵が16人の碩学と語り明かした対談集。

目次

中西進―聖徳太子は文武両道の「行動する思想家」だった
高橋克彦―蝦夷のリーダー「アテルイ」はなぜ日本史から抹殺されたか
安野光雅―『平家物語』は、戦いのむなしさを伝えてかくも美しい
井沢元彦―「神を目指した男」織田信長は空前絶後の革命家だった
高橋睦郎―権力を極めた人の辞世ほど「この世は虚しい」という
諸田玲子―徳川家康だって女の前ではだらしなくゴロ寝していたのです
嵐山光三郎―「古池や」の句は時代に対する俳諧興行師・芭蕉の戦略だった
荒俣宏―妖怪が近くへやって来るのは、あなたが「貧乏で寂しいとき」です
井上章一―ヒトラーは二〇世紀のベルリンに巨大な阿房宮を建てようとした
多賀敏行―開戦前夜、米国の暗号解読力は実はこんなにも「お粗末」だった
原武史―戦争中も祈り続けた昭和天皇、彼はいったい誰のことを祈ったのか
鴨下信一―あの「終戦の詔勅」をぼくは土下座して聞きました
北康利―戦後憲法はこうして生まれた。白洲次郎が見た占領下の日本
川本三郎―チャンバラ映画の魅力は「禁欲の美学」にあり
宮部みゆき―橋とカッパと人情と 隅田川高校同窓生の東京下町談義
丸谷才一―戦争と艶笑の昭和史

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
作家、歴史探偵、エッセイスト。1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社、『週刊文春』『文藝春秋』の各編集長、専務取締役を経て文筆業に。93年、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、98年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

76
⭐️⭐️⭐️半藤さんはお初です。実家の父がもっと歴史を読めと手渡してくれたものでした。読んでみてここまで面白いとは驚きでした。帯にある通り半藤さんはまさに歴史探偵ですね。様々な題材について16名の各界の賢人と語らっていますが、個々の題材自体の設定視点が素晴らしく大変楽しい週末の読書となりました。古代、中世、近世、昭和までの幅広い話題と質の高さに完全にやられてしまいました。歴史とは後世が決めるものですが、現在の定説も時代の要請であることをあらためて認識しました。どなたにもオススメできる良著です。2015/09/12

とよぽん

16
松尾芭蕉のイメージが変わった。人の心の急所をつかむ力、道衆(男色)、俳諧という座の文芸を取り持つ興行師、そして芭蕉の俳号は謡曲の「芭蕉」から取ったと。あと、北康利の「白洲次郎 占領を背負った男」を読んでみたいと思った。2018/08/12

Book & Travel

10
半藤氏と日本史に関わる分野で造詣が深い人たちとの対談集。歴史の様々な場面でいろいろな見方、裏話があって、自分が知らないことがいかに多いか思い知らされる。特に聖徳太子や松尾芭蕉の話が面白かった。また太平洋戦争前後のことを書いた本は今までいろいろ読んだが、半藤氏含め、やはり実際体験した人の話は興味深かった。2015/05/15

BluePlanet

8
★3.2 2008年7月30日発行。半藤氏と16人の方との歴史に関する対談集。歴史家や作家、画家、評論家、エッセイスト等それぞれの専門について掘り下げて対談。皆さん専門家だけあって、史実の裏話が聞けてそれなりに面白いかも。というか、歴史を教科書で勉強しているだけでは、ここまでの話はわからないという箇所が至る所に。蝦夷のリーダー「アテルイ」の話は初めて聞きました。「白洲次郎 占領を背負った男」は読んでみたくなりました。そのほか、ヒトラーや昭和天皇、信長に家康、チャンバラ映画、平家物語と話しはつきないですね。2015/12/26

まるこ

7
半藤さんと著名人の対談集。それぞれ、日本史の側面を興味深く語っています。 事実は一つだけど、真実はいくつもある。歴史も視点を変えれば、面白い発見が沢山あって、本当に面白い^ ^2014/09/25

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