内容説明
歴史探偵が16人の碩学と語り明かした対談集。
目次
中西進―聖徳太子は文武両道の「行動する思想家」だった
高橋克彦―蝦夷のリーダー「アテルイ」はなぜ日本史から抹殺されたか
安野光雅―『平家物語』は、戦いのむなしさを伝えてかくも美しい
井沢元彦―「神を目指した男」織田信長は空前絶後の革命家だった
高橋睦郎―権力を極めた人の辞世ほど「この世は虚しい」という
諸田玲子―徳川家康だって女の前ではだらしなくゴロ寝していたのです
嵐山光三郎―「古池や」の句は時代に対する俳諧興行師・芭蕉の戦略だった
荒俣宏―妖怪が近くへやって来るのは、あなたが「貧乏で寂しいとき」です
井上章一―ヒトラーは二〇世紀のベルリンに巨大な阿房宮を建てようとした
多賀敏行―開戦前夜、米国の暗号解読力は実はこんなにも「お粗末」だった
原武史―戦争中も祈り続けた昭和天皇、彼はいったい誰のことを祈ったのか
鴨下信一―あの「終戦の詔勅」をぼくは土下座して聞きました
北康利―戦後憲法はこうして生まれた。白洲次郎が見た占領下の日本
川本三郎―チャンバラ映画の魅力は「禁欲の美学」にあり
宮部みゆき―橋とカッパと人情と 隅田川高校同窓生の東京下町談義
丸谷才一―戦争と艶笑の昭和史
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
作家、歴史探偵、エッセイスト。1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社、『週刊文春』『文藝春秋』の各編集長、専務取締役を経て文筆業に。93年、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、98年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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