神と怨霊―思うままに

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163700304
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いよいよ過激に展開する梅原日本学、絶好調!

八十歳を過ぎ、三度目のがん宣告を受け、なお、意気軒昂!舌鋒鋭く、混迷・退廃をきわめる現代日本の精神状況を激しく喝破する随想集。

内容説明

日本史における「神々の死」をえぐり、柿本人麿、菅原道真から世阿弥に連なる「怨霊になった日本人」―権力に屈しない創造者の系譜を熱く語る。日本人の心性、その成り立ちに深く分け入った、梅原日本学最新最強版。

目次

八十にして花を楽しむ
梅を植える
今の日本に欠けたもの
不動の心
『万葉集』と『古今集』
新しい市の名称
学問も芸術である
来世主義者
女帝容認論議の眼目
「列島改造論」の思想〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

38
 古来学芸に秀でた者は権力者に疎まれ流罪等に処せられて非業の末路を辿った。その無念が怨霊となり権力者に恐怖を与え神として祀られる。  歌道の柿本人麿、学問の菅原道真、演劇の世阿弥、茶道の千利休。厩戸皇子も一族が悲劇の最期を遂げ後世聖徳太子とされた。  歌聖、天神、茶聖達は権力者の嫉妬により早世したが、学問や芸術、芸能はその精神は長く継承される。  人の傲り「ヒュブリス」は神(聖)の逆鱗に触れその天罰「ネメシス」を受ける。今回パンデミックがどのようなヒュブリスに対するネメシスであるのか知りたい。  2021/07/04

あっちー

1
図書館本 梅原先生の訃報を聞いて、未読の本をまた読んでみようかと。この本は東京新聞に連載していたコラムをまとめたもので、10年ちょい前の頃。 道真や秦河勝についての考察が気になる。2019/02/13

mimm

1
お年とは思えぬほどの熱量。特に「怨霊になった日本人」の項目の熱さ、初めて著書に触れた時のことを思い出しました。まだまだ長生きしていただいて、著書を拝ませていただきたいです。2017/11/01

日野和南

0
怨霊の条件。一、生前は甚だしく偉大であった 二、余執を残すような非業の死を遂げた など 怨霊についてわかりやすく書かれており非常に良かった。水底の歌など他の著書も読みたい。2016/12/28

もいちょうけろ

0
大好きな梅原先生本。神、怨霊とくると「う~ん」と思いがちだけど、先生の話だといろいろ考えさせられる。2012/04/13

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