「坂の上の雲」と日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163680002
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

司馬遼太郎の代表作、近代日本の青春を描き出した雄篇にひそむ謎を、斬新な視点、平易な語り口で解き明かす。ファン必読の一冊。

内容説明

歴史小説の至宝を徹底精読。もう読んだ人も、これからの人も―。近代日本の「青春」を描く司馬遼太郎の不滅の国民文学。その核心を大胆に解き明かす。

目次

第1章 国家が「軽かった」時代
第2章 「お里」の回復
第3章 ナショナリストの原像
第4章 日英同盟と「封緘命令」
第5章 乃木将軍と鉄道改軌
第6章 「歴史的記憶」と脚気
第7章 「成って居らぬ」旅順攻略戦
第8章 戦争と「広報」
第9章 「三笠」の記憶と石炭
第10章 「天佑神助」と「無常」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
日露戦争百周年記念として書かれた。司馬先生の坂の上の雲を日本人のお里=アイデンティティ回復の書と評す。ストーリーで語られた人物、関係者と関連項目を詳細に語られている。乃木将軍は無能かどうかをチェックしたり、当時の主要ロジスティック、鉄道と海路にも詳しい。瞠目したのは、ペリーが来日したのに大西洋航路をとったこと。太平洋戦争の陸軍の死者の70%が餓死か栄養失調!運を味方につけると勝利を呼び込めると感じた(日露戦争)読後感。2016/11/29

がんぞ

5
封建体制打倒=回天を無私の至情で成し遂げた『竜馬…』、明治再評価の『坂の上…』/前者を読んで維新の偉業に感涙し、後者を読んで明治の先人を誇らしく思わない日本人はいないだろう」、占領軍左派が非道にも押し付けた教育改悪として「明治暗黒期」史観。事実として明言できないだけに年度末「時間切れ」でごまかす。異見として大蔵制作『明治天皇と日露大戦争』的小説をサンケイ新聞に執筆する勇気。乃木希典と伊地知参謀を無能と断定、ちょっと気の毒/40年後、米国相手に真珠湾攻撃し「全面降伏以外受け付けない」事態を招いたのはなぜか?2021/01/29

貧家ピー

1
平成の世に「坂の上の雲」を読み返す。改めて司馬遼太郎が残したものの大きさに感じ入る。1972年の連載終了後に発見された資料もあり、日露戦争を進める一石となっただろう。乃木将軍が無能だったのか、議論が待たれる所なのだろうが、それだけ「坂の上のー」の影響が大きかったのだろう。2008/02/10

(まだない)

0
(2006/09読了)2006/09/30

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