知に働けば蔵が建つ

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163677002
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あれってこれのこと?大人の「教養」の世界へ、ようこそ!
弱者が負け続ける「リスク社会」。自己責任という物語を打ち砕き、靖国問題から嫌いな人とのつき合い方まで伝える感動の教養講座!

内容説明

教養とは何か、人はなぜ働くのか、宿命とは何か?「希望格差社会」における真の希望とは?オルテガとニーチェの示唆する「大衆社会」、アジア秩序再編のキュー、最大の国益とは何か―。

目次

1 弱者が負け続ける「リスク社会」(資本主義の黄昏;オーバーアチーブの原理 ほか)
2 記号の罠(身体という逆説;ブランドと文化資本 ほか)
3 武術的思考(師恩に報いるに愚問を以てす;武道家から見る改憲論 ほか)
4 問いの立て方を変える(銃と弁護士;国益と君が代 ほか)
5 交換の作法(「嫌いな人との付き合い方」について;在留日本人のパリ症候群 ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。同大学人文学部助手を経て、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。フランス現代思想と武道に精通した独自の視点が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いろは

16
私は前々から余り固定概念を持たず、複眼的思考で物事を見るようにに心がけてはいるのだが、この作品を読んで、それでもやはり脳内にこびりついているもの(固定概念)があるというのが解った。そして、そのこびりついているものを剥がしたり、覆してくれたりする作品だった。例えば、資本主義について、『賃金と労働が釣り合うということは原理的にありえない。』と述べたり、ニートの事を、資本主義社会を『追い越して』しまった合理的思考の人だと述べたりしていた所には驚いた。著者は哲学者であるのに、描き方がゆるく、読みやすく解りやすい。2017/05/22

寛生

12
まったく個人的だが、本人が最後にいっているように、こういうブログの文体、--ツイッターに書くような――は、こういうハードコピーという書籍になると、とても読み辛い。299ページに、「『ちょっと、ここで一息入れましょうか』というアナウンスメントはめんどうなプレゼンテーションのときに必須のものであるが、本の場合にも必要だろうと思う。」といっているが、それは、例えば、内田氏のプレゼンテーションのために同じ空間と同じ時間を、多くの体が共有しているからこそ可能なのではないか?本という媒体を通して、読者の手に、内田氏の2013/05/29

里馬

10
ミクシィの内田樹コミュニティで「先生への反論してるやつはどれも阿呆だよねー」みたいな人たちが集まっているのを見てすこし怖くなった。確かに反論しがたい語り口に感じるし、読んでて面白い(他の人か中々言わない・言ってなさそう、と感じられる)文章は面白い。そして彼の文章に感情的に赫怒していわゆる「荒し」の人々を見ると悲しくなる。だが、反論しづらいからこそ、われわれ(とあえて括ろう)内田ファンは安穏と「内田さんすごいねー面白いねー」だけではなく、「ここの部分は足りないのでは?」と批判的に読むべきだ。盲目的な進行(続2011/01/12

烟々羅

6
内田樹の固め読め五冊目。「師恩に報いるに愚問を以てす」て一篇が間然するところなくおもしろかった。つまり丸っぽ引用するしか術がないくらいよくまとまっているし、要約すると味が薄れる宝物のような文。2012/01/09

i-miya

6
レヴィナス老師。モーツアルト。 P026 弱者が負け続ける「リスク社会」-資本主義のたそがれ。レヴィ=ストロース。 P055 「そういうのがいい」と、みんなが言ったからそうなったのである。文句を言っても始まらない。 -階層化日本の危機//2009/10/07

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