出版社内容情報
史上最強のCIA長官といわれるケーシーが、レーガンとその世界戦略にいかに深く加担しているかを極秘内部資料を駆使してあばく
内容説明
ヴェトナム後遺症とカーターの弱腰外交のあとで「強いアメリカ」の復活を訴えて登場したレーガン政権が反共主義のCIA長官を迎えてからの軌跡。“影の政府”CIAに光をあてることによってレーガン政権の実態をえぐりだした労作。六年の調査期間、250人の情報源で国家機密に肉薄。
感想・レビュー
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横浜中華街2024
8
1987年に出版。原題は「CIAの秘密の戦争。」80年代のレーガン政権下でCIA長官だったケーシーを軸にCIAの秘密工作の内幕を詳細に描いている。コントラ支援とリビアのかカダフィ排除、イランへの武器売却などが主な内容だが、強権的なケーシーがCIAを私物化し、CIAが影の政府と化している様が良く理解できる。共産政権に敵対するコントラ支援には米国だけでなくイスラエルやサウジも参加してことは初めて知った。当時大きなニュースになった「イラン・コントラ事件」への道筋と全容が良く理解できる。2019/08/15