内容説明
小説はこんなにおもしろい!文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。87年に「我らが隣人の犯罪」で第26回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。92年に『本所深川ふしぎ草子』で第13回吉川英治文学新人賞、『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞を受賞し、93年には『火車』で第6回山本周五郎賞を受賞。97年に第18回日本SF大賞を『蒲生邸事件』で、99年には『理由』で第120回直木賞をそれぞれ受賞した。2001~02年にかけて『模倣犯』により第55回毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞と第52回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるき
40
宮部みゆきファンには懐かしい。新規さんには素晴らしい導入部になると思います。大好きだ!2018/01/09
baba
27
4編の短編集の3編は既読でしたが、宮部さんの文章はつい引き込まれて読み耽る。そして何より前書きの『宝物を探そう』の印刷された活字の列から「世界」が立ち上がる瞬間を感じ取っての文章にドキドキしました。2016/04/04
☆初音☆
22
4つの短編集。現代ミステリー2つと時代小説が2つ。すべて既読のものだったけど昔に読んだので思い出しながら再読。マサの話も好きだったなぁとか。このあとの話も知りたいなぁとか。私はどちらかというと現代ミステリーの方が好きだなぁ。。。2018/10/28
jima
22
短編4作品。小さい頃の予知能の「朽ちてゆくまで」それから時代小説も良かった。前書きの(「小説」には絵も音楽も特殊効果もなく地味だが、人が文字を生み出して、使い始めた時から存在している・・・歴史がある。)(ただの紙束に印刷された活字の列から「世界」が立ち上がる瞬間を、みなさんの柔らかい心で感じ取っていただけますように・・・・他の場所では得ることのできない宝物の輝きを見つけていただけますように。)が素敵だ!2015/12/23
ともこ
20
これまで最も多く読んだ宮部みゆき作品。初めて小説に触れる若者に、彼女が自身のどの作品を薦めるのか、それが知りたくてこの本を手にした。「人間という複雑な生き物への敬意と哀惜、共感と愛情、怒りと傷心・・」という前書きの中の言葉が、まさに宮部作品を的確に表しているようだ。多岐にわたる豊富なストーリー、熟練した文章、やはり宮部みゆきはいい。4作品全て既読だったが、「回向院の茂七親分」にまた会えたのも嬉しかった。2021/07/30