はじめての文学
よしもとばなな

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163598307
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0393

出版社内容情報

小説はこんなにおもしろい!文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。

「はじめて自分の小説を読む読者には、この作品を読んでもらいたい」── 著者自身による新鮮なセレクション。いままでになかったはじめての試み。各巻末に「私はなぜ、この作品を読んでもらいたいか」を著者自身が書き下ろしたメッセージを掲載。

●収録作品(全7篇)
キッチン
「おかあさーん!」
おやじの味
バブーシュカ
ミイラ
ともちゃんの幸せ
デッドエンドの思い出

★『はじめての文学・全12巻』 ~シリーズ・コンセプト~
若い読者たちにも小説の面白さ、楽しさを伝えたい── 現代を代表する人気作家12人が、「まずはこれから読んでほしい」と、心をこめて自ら厳選したスペシャルな短篇アンソロジー=「はじめての文学」。ふりがなを多くした読みやすいページと軽快な装丁が、あなたを当代一流の文学世界へいざない、現代文学を親しみやすく、身近なものにする。
■村上春樹(2006年12月刊行)
■村上龍(2006年12月刊行)
■よしもとばなな(2007年1月刊行)
■宮本輝(2007年2月刊行)
■宮部みゆき(2007年3月刊行)
■浅田次郎(2007年4月刊行)
■川上弘美(2007年5月刊行)
■小川洋子(2007年6月刊行)
■重松清(2007年7月刊行)
■桐野夏生(2007年8月刊行)
■山田詠美(2007年9月刊行)
■林真理子(2007年10月刊行)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

41
YA向け作家別作品集。2冊目に選んだのはよしもとばなな。ここで名作「キッチン」初読み。精神的喪失からゆっくり少しずつ再生して行く主人公みかげの姿に、リアルで挫折を味わった人はきっと何かを感じ取ることが出来るはず。人物造形や台詞が自然で物語への親和性が高い、まさにYA向きな柔らかな質感。この世に生を受け人生を歩む事となった全ての人に、仄かな希望を持たせてくれる穏やかで寄り添うような全7編。最初が「キッチン」、ラストが「デッドエンドの思い出」。配列を考え抜いたベストアルバムのような配置も見事な作品集だった。2023/04/16

かんらんしゃ🎡

37
なんだかほんわかぼやけた話で、でもそれが気持ちよくて身体ごとマシュマロに包まれているようで。 こうあるべきって尖った言葉がないから安らぐのだろう。病んでいるとき読めば優しさに泣いてしまうだろうし、元気な時に読めばちょいと物足らないかも、とか思ってると『ミイラ』なんて作品も出てきて、弛緩からいきなり緊張を強いられる。 若い女性の生き辛さってのかな。 2023/05/19

jima

20
このシリーズの全12冊、読み終わった。読者の対象をどのあたりにおいているんだろうか。未知の著者との出会いのきっかけにはなるが・・・。2015/12/31

ぽてち

16
先日いただいた本。自分がばななさんを語れるほど知らなかったのだと思い知る。これはすごいです。いい作品の寄せ集め。ばななさんの凄さを痛感しました。毒を盛られたカレーを食べたことによって、自分の中の毒が浮かび上がって自分の無意識を自覚した「おかあさーん」とか。ある失恋によって、本当の自分の思いを知った「おやじの味」とか。これは本当に読んで良かった。2018/05/13

Gotoran

13
『SITHホ・オポポノポ』『ウニヒピリ』繋がりで、遅ればせながら、初ばなな本を読んだ。「キッチン」「おかあさーん!」「おやじの味」「バブーシュカ」「ミイラ」「ともちゃんの幸せ」「デッドエンドの思い出」の7作品。主人公の女性が自己の影の部分を見つめ、受け入れ、思い悩みつつも人と繋がることで温もりを感じながら、精一杯、等身大で生きてゆく、“それでも良いんだよ、影を認め前を向いていこうよ”と。哀しさ、寂しさと幸せ、優しく、温かみのある語り口調の表現描写、そっと寄り添う“ばなな”の魔法の言葉。2011/12/29

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