急な青空

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163595504
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

『阿弥陀堂だより』から八年、心と身体の病いをくぐりぬけた医師だからこそ語れる、いま在ることの愛おしさ。心にしみるエッセイ集。

目次

神社にて
言葉の手帖
落ち着きのない読書
未来のない写真
春の祭りの日
ステッパー幸吉号
禁令の釣り
日曜日の贅沢
金の価値
フォークダンスの記憶〔ほか〕

著者等紹介

南木佳士[ナギケイシ]
昭和26(1951)年、群馬県に生れる。秋田大学医学部卒業。現在、長野県南佐久郡臼田町に住み、佐久総合病院に勤務、内科医長。56年、難民医療日本チームに加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第53回文学界新人賞受賞を知る。平成元年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

algon

2
著者独特の強烈な自省感を連ねた掌篇集。病気を抜け出した後のエッセイ集だがそういう経験を踏まえて朴訥で誠実だからこそ自分に向ける姿勢や言葉は極めて厳しい。しかし診察室での年寄りとの応酬に完敗したり徐々に山行や釣りや外出に興が向いて行ったり明らかに視線が内省から外に向き始めていてよく練られた文章と共に非常に好ましく読ませてもらった。「五十年」「保育園」「大漁日」「タコ釣り」等が印象的。素の感じが強い作家だが飾らない文は清冽な印象さえ受ける。期待以上の本でした。2017/02/28

さちこ

2
好きすぎて感想が書けない。2010/12/22

しーたん

1
日経のコラムで知った南木さんの作品を何か読みたくなって図書館で借りた。自身が、鬱を患っている時に書かれた文は暗く爽快感ゼロだったが、国語の試験で「作者の心情はどれでしょう」のくだりは大いに共感した。

ぐる

1
「エチオピアからの手紙」が良かったので気になっていた作家さんでした。こちらはエッセイ集ですが、医者をされていて、うつ病になって病棟勤務医としては働けなくなりつつも、執筆活動と外来(執筆だけではお金が十分ではないらしい!)を続けているのは「作家と医者は私が俗世のゆがんだ軌道を進むために不可欠な両輪だから、どちらもおろそかにはできない」と描かれているように、机上の空論ではない生々しさと辛さを味わった人の優しさを感じる。医者というレッテルから受ける印象をもってこの人の作品を読むより、こちらを読んでからがお勧め2010/02/09

急な青空

0
もうだいぶ前にプレゼントされた本です。やっと最近読みました。2016/03/07

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