内容説明
寺脇研、陰山英男、榊原英資、平田オリザ、東谷暁ら各界の第一人者が主張する教育の論点。
目次
なぜ、今「ゆとり教育」なのか―文部科学省のスポークスマンがその狙いを全公開
やまあいの「非ゆとり」小学校の成功―進学塾もない山の中、有名大学合格者が続出する公立小学校の秘密
「ゆとり教育」で日本衰亡
「円周率3」時代の数学勉強法
徹底検証小学校・中学校 子供たちの学習内容はこう変わる―算数・数学が致命的な打撃をうける
『危機に立つ国家』(抄訳)
伝わらないという体験から「国語」を学ぶ―違う価値観と「対話」をすることの重要性
IT教育の大いなる誤解―ITが子供の学習能力を向上させるという科学的データはない
小学5年で英検2級がとれる
わが子三人「中学受験」体験記
中学生「出席停止」の私の決断―「悔しい」。中堅教員の呻きの中、苦渋の選択
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
15
除籍本。12年前の本。ゆとり教育って何だったのか? と問うには格好の資料。寺脇研氏に聞いてみたいが、私は10年前高校常勤講師をしていた。彼らは今、26-28歳になる。つまり、20代は殆どゆとり教育世代なのだ。確かに総合学習は教科や科目横断の多角的なコンテンツを扱うもので開発教育などは歓迎された。しかし、漢字とか活字離れ対策になったろうか? 円周率3も、平方根の大小関係のときに困った教え方であろう。ゆとり5年、移行3年、元に戻ったのは8年後。今は、2割増教科書で土曜日休み。現場や子供は詰め込、追い込まれだ。2013/11/03