半眼訥訥

半眼訥訥

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163559407
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

敗戦以来の昏迷の時代と噂される現代。我々は神々の消えた国で何をなすべきか。世相を見すえる作家の真摯な願い。初のエッセイ集

内容説明

著者は、こんなことを考えて暮らしてきた。1993~1999に書かれた著者初の雑文集。

目次

岸壁に立つ
非3K・夢の工場
ジャーナリズムの視点
ひとの身体性から
情報の海で
ゲーム世代の快楽
子供の自由について
欲望と我慢
多動性症候群
暴力と性〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

8
受験時に問題として読んだことがあったので興味がありました。事件や小説、音楽、家などに対する真摯な自省も込めた随筆の完成度が凄いです。今と比べても10年前とあまり、変わっていない(むしろ悪化している)実情に私達はもう一度、振り返るべきだと思います。2011/04/08

ガブリエル

5
1994年から1999年の間、毎日、読売、日経、北海道新聞、文芸雑誌に掲載されたエッセイと、直木賞受賞記念の付録である自伝もどき、そして文化サロンでの講演などをまとめた本。一冊まるごと髙村薫です。 確かに、20数年前に書かれたものなので時代背景は古い感じはするものの、20年経った今でも髙村さんが当時憂慮していたことは、状況が悪くなったことはあれ良くなったことは一つもない。ビシビシと心に響く言葉の数々だけど、デビューしてからまだ4~8年頃のエッセイだけにまだまだ髙村さんの怒りも控えめで優しく感じます。 2020/02/10

つちのこ

3
私にとっての著者に対する硬質なイメージは少しは軟化されたようにも思うが、やっぱり堅い。 新聞誌上に掲載された文章が多いので、一般受けを狙っているようだ。内容的には「小説の言葉―わたくしのなかの大阪」と題する講演をまとめたものが読ませる。合田雄一郎が、『マークスの山』『照柿』で使っていた大阪弁を『レディ・ジョーカー』では標準語に変えた、というエピソードなど興味深い。実際、私は気づかなかった。確かに、『レディ・ジョーカー』では合田と大阪を結びつける描写は出てこなかったように思う。(2000.3記)2000/03/10

hisakodosu

3
高村さんの私的な部分が垣間見られ興味深かった。常々、あの論理的な頭の中はどうなっているのだろうと思っていたから。2014/02/05

ophiuchi

3
10年以上前の雑文だが、所々に先見の明があり今読んでも違和感はない。最近は中日(東京)新聞夕刊で読むけどブレもない。2011/02/18

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