出版社内容情報
時代が生み、大衆に育くまれた独裁者・ムッソリーニ──戦後抹殺されてきたその生涯を新たな照明の下にさらして描く異色指導者像
内容説明
ヒットラーに全体主義(ファシズム)を教えた男。歴史のうねりを悲劇に変えた、この喜劇的独裁者の、性格と生涯にメスを入れた、初の本格評伝。
目次
1 ファシズムの起源と権力の獲得―1883年~1922年10月30日(若い国、若い男;戦勝の失望とファシズムの誕生;革命の影;決定的な歳月;ファシズム、政権へ;ローマ進軍)
2 ムッソリーニ政権誕生―ファシズムの成功 1922年~1936年(甘い成功の時;壊滅の賭け―「マッテオッティ事件」;ファシズム、全権掌握へ;ファシスト体制―「統帥」;ファシスト組織―「イデオロギー、国家、党」;ムッソリーニの大きな賭けとエチオピア戦争)
3 激動するイタリア―1936年~1945年4月29日(戦争への道;敗北の3年間;ファシズムの倒壊とムッソリーニの復帰;サロの社会主義共和国;命拾い―「1944年」;ファシズムの終焉とムッソリーニの死)