夜の底は柔らかな幻〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163292700
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる。

恩田陸が贈る、日本版・地獄の黙示録

犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯である〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる――極悪人たちの狂乱の宴、壮大なダーク・ファンタジーをお楽しみください。

内容説明

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒。92年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年に『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞をダブル受賞。06年には『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年には『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

160
特殊能力もちが出てくるSF?。感想は下巻で。2017/01/25

風眠

155
途鎖国、闇月、在色者、イロ、ソク、水晶谷、山奥での研究、仏という名の生命体・・・キーワードを並べるだけでも、どんな物語かとワクワクする。汽車がガタゴト国境を越えるさま、頭の中に閃く色、風が巻き上がるエネルギー、独特の世界観に引き込まれ、本を閉じることができない。『常野物語』のような特別な力を持った人たちの、抵抗のゆくえはどこへ向かうのか。ドキドキしながら下巻へ。2013/02/22

yoshida

147
恩田陸さんのダークファンタジー。世界にはイロと呼ばれる超能力を持つ「在色者」が存在する。死国の途鎖国では闇月に巡礼者が山へ墓参に行く。しかし在色者達は山のドラッグを手に入れる為に集まり争う。オリジナルの世界観と用語。少しずつ明らかになる意味合い。かなりの伏線があるが、下巻でどう回収されるか。読んでいて飽きさせないのは、設定の幅広さと深淵さにあると思う。恐らく、読者に委ねる伏線もあるだろう。下巻を読了後に上巻を読みたくなる構成が見える。恩田陸さんのファンタジー作品は初めて読む。読ませる力がある。下巻に期待。2020/10/27

みんと

136
小さい子どもから老人まで、特殊能力を持つ在色者たち。 そして、それを追う入国管理官たち。 実邦の周りの誰もが怪しく思えて、ちょっとした行動の変化に目が離せず、疑心暗鬼になる。 下巻での今後の展開が楽しみ。2014/08/01

財布にジャック

135
ミステリーなのか、ファンタジーなのか、はたまたSFなのか、恩田さんの創られた世界の秘密を探るべく、困難で難解な長い長い旅が始まりました。ちんぷんかんぷんだと思っていたパズルがだんだんと解けていく時のような快感があるので、恩田ワールドは極めて魅力的です。「ネクロポリス」の雰囲気とかなり似ている久々の大作で、「ネクロポリス」ファンなので嬉しい限りです。上巻は一気読みでしたが、下巻はたいせつに少しずつ読むことにします。2013/05/21

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