出版社内容情報
戦争が終わり、家も家族も失った紙芝居屋の蒲生太郎。戦地で世話になった軍医を頼り、秋田の山奥の村で女房を娶り新生活を始める。
内容説明
紙芝居の慰問で赴いた南方から、命からがら引き上げてきた蒲生太郎、帰ってみれば東京の生家は丸焼けで、家族も全滅。傷心の太郎は戦地で世話になった軍医・金木令吉を頼り、秋田の山奥、仙北郡神代村へやってきた。そこで出会った戦争未亡人の敏子と深い仲になり、村で暮らしてゆく決意をする―。
著者等紹介
西木正明[ニシキマサアキ]
1940年、秋田県生まれ。早稲田大学教育学部中退。出版社勤務を経て作家活動に入る。80年、デビュー作の『オホーツク諜報船』で日本ノンフィクション賞新人賞を受賞。88年、「凍れる瞳」「端島の女」で直木賞を受賞する。95年、『夢幻の山旅』で新田次郎文学賞を、2000年には『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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