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運命の人〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163281100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

沖縄返還にまつわる政府の機密文書を入手した新聞記者と、ニュースソースの女性秘書が逮捕された「外務省機密漏洩事件」に材をとり、ひとりの男の挫折と再生のドラマとして再構築。国家権力に完膚なきまでに叩きのめされ、職も、家族も、誇りも失った男が辿り着いたところは――。
取材・執筆に8年を費やした著者待望の巨篇!
雑誌連載時から大反響を呼んだ大作(全4巻)がついに刊行開始。戦後政治の闇に挑んだ新聞記者の愛と挫折、再生のドラマを、徹底取材で描く。

内容説明

毎朝新聞政治部記者、弓成亮太。政治家・官僚に食い込む力量は天下一品、自他共に認める特ダネ記者だ。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材の中で、弓成はある密約が結ばれようとしていることに気づいた。熾烈なスクープ合戦の中、確証を求める弓成に蠱惑的な女性の影が―。

著者等紹介

山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
大阪市に生まれる。京都女子大学国文科卒業後、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、処女長編「暖簾」を刊行。翌33年、「花のれん」で第三十九回直木賞受賞。以後、それまで聖域とされていた分野をテーマとし、意欲的な長編を発表し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

116
シリーズ1作目。字の大きさは…中。毎朝新聞記者の弓成が、沖縄返還時の日米密約をスクープするが…。総理の怒りを買い国家公務員法違反で逮捕される物語です。三大新聞と云われる全国紙の一翼を占める毎朝新聞政治部の外務省詰めキャップ弓成亮太は、外務省安西審議官付きの三木事務官から沖縄返還交渉に係わる外交機密の米国ロジャード国務長官と愛池外務大臣との間で交わされた電信文3通を入手する。この文章には、沖縄の米軍基地の復元費用400万ドルは、米側が支払う形をとるが、実質は、日本側が支払うものとする旨が書かれており。続く→2021/05/31

優希

81
面白かったです。西山事件を題材にした社会派ドラマの幕開けです。沖縄返還に向け、新聞記者、政治家、アメリカ側の思索が交錯しながら進むストーリー。その時代背景が時を超えて迫ってきました。極秘文書を渡したりなど、かなりリアルに報道と政界の裏側が描かれているのが面白かったです。官僚の見えざる顔、知られざる報道の世界を見ることができました。最後の展開には驚きです。続きも読みます。2016/05/10

ミーコ

54
山崎さん 3作品め。『大地の子』とは全く違うパターンなので 戸惑いましたが 徐々に引き込まれて行きます。弓成が逮捕される所で終わったので 即2巻を読み始めます。2016/03/16

ichi

27
ドラマで一巻最後までのところは観ていたのですが、その後は観れなかったので、2〜4巻までどう進展していくのか楽しみです。沖縄返還の時代はまだ自分は生まれていなかったので、事実と絡めたフィクションということで、それも楽しみ。2017/07/16

ジェンダー

21
今の時代にここまで苦労して権力に屈する事なく記事を書ける人がいるのだろうかと思う。この作品が出た時本当に今の時代いろんな方が読むべき作品だと思います。作者がこの作品を書くために綿密調べて書かれているのが伝わってきます。この方の作品はいろんな作品を読んでいて好きな作品の一つです2013/01/18

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