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暗号名サラマンダー

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163257808
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

テロ集団“ブラック・デス”に乗っ取られた旅客機。犯人は乗客もろとも機を爆破した。生存者は子どもたち22名のみ。その眼前で機は粉々に吹き飛んだ。それから13年。遺児の一人サマンサが事件の裏を追う―乗客の一部は犯人に拉致されたという。彼らの身に何が?“サラマンダー”、“シロッコ”なる工作員は何者か?陰謀の正体は?鍵は謎の文書とビデオ・テープ。不審な事故死を遂げた政府機関職員が息子ローウェルにそれを託した。だが調べを続けるサマンサとローウェルに暗い魔手が迫る。逃避行の中で二人がたどりついた真相は―怜悧な文学者が9.11テロで亡くなった者たちの最期の叫びを読み尽くし紡ぎ出した国際謀略スリラーの傑作。

著者等紹介

ホスピタル,ジャネット・ターナー[ホスピタル,ジャネットターナー][Hospital,Janette Turner]
1942年、オーストラリア生まれ。現在はアメリカ在住。ジョン・ル・カレ、ジョイス・キャロル・オーツを敬愛する。1978年、最初の短編小説を発表。82年の第1長編The Ivory Swingで高い評価を得、以降、純文学作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

12
作者はこの小説が完成する直前に311のニュースを知ったそう。タイタニック号が沈没する以前に、それを予言するかのような小説が書かれたことを思い出した。あるハイジャックテロについて、生存者、犠牲者達、遺族の子供、首謀者の一人などの多角的視点から描き出す。人間の最も醜い部分と最も美しい部分が如実に語られる。後に犠牲者となる男女の恋愛を描いた章が良かった。2014/04/12

ymg

3
テロ集団、ハイジャック、国際謀略、サリン、暗号文書など謎解きスッキリ系と思わせながら、全く違って陰鬱系。9.11後に大幅書き直しをしたせいか主人公からは絶望感と現実逃避しか感じない。ある面傑作なのでは・・・。2010/11/07

おかみつる

1
ハイジャックされ、乗客のうち子供達のみ助かったという事件があった その後、遺族やその子供達が事件の真相を知る為に動き始める スパイとテロリストとの緊迫な会話もすばらしい クライマックスは意外なほどよい すがすがしい読後感ではないので、心して読むように 全編通してとても重苦しく読むスピードは自然と落ちてくる 冒頭からこの言いようも無い絶望感がただよっているから それが最後まで続くという 自分がブルーだなぁと思った時は絶対に読まないで下さい。  第5部や第7部はだいぶ元気な時でないとしんどいかもしれません

うわばき

1
ある意味良作??面白かったような気がする。 記憶が確かでないが、痛かったり気持ち悪かったりする表現が多かったような……?

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