七月の水玉

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163210001
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1960~70年代を背景に、青年と美しい年上の女性とがすごす濃密な時間。女性のエロティシズムを印画紙に焼きつけるように描いた6つの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

myunclek

18
片岡義男の作品に登場する女性は、容姿に加えスタイルも良し、そして聡明で肉感的。男性から見て、嫌いになる要素が全く無い。 何だか、カメラマンや小説家は肉体的にも仕事を通じて関係するのがごく自然の流れように感じられる。何と羨ましい、職業であることか(^^♪ モロでない、上品なワイセツ感が漂う短編集。2014/06/20

強い仔馬

12
カメラマンや作家である青年と、年上の女性の恋愛に関する短篇集で、イラストレーターの青年と年上の女性の恋愛短篇集である、『物のかたちのバラッド』と重なる。気軽に読めるものばかりで、事件が起こったり、イヤな人が登場したりせず、涼しく平穏だが、ヒロインの台詞や、設定までが『物の…』にそっくりであり、全体的に同じトーンなのでやや食傷気味である。嫌らしいということはないが、割と濃いピンク色だった。2014/06/10

ほほほ

4
短編集。1960年代~70年代の東京の話が中心。「物のかたちのバラッド」と時間を置かずに読み終えたので、似すぎてて途中からほんとにうんざりしてきた(笑)あとがきで、この本は家とそこに住む人の関係を描いた、 そして現代より60年代や70年代の頃の方が、人が自分らしく生きれる 環境(=住まい)が多く豊かな時代だった、と書かれていて、実際そうなのかもしれないけど、この本からそんなことまったく感じ取れなかったぞ?!読みが甘かった?そんなことよりも、ムーディでアダルトな話が多い!熟女が多い~!という印象でした。2014/11/04

horuso

2
片岡義男の書く文章が好きだ。こんなに明晰なのに無味乾燥ではない文章を他で読んだことがない。英語が堪能だからかと思ったこともあるが、反例ばかりを知り、これが著者の持ち味なのだということがわかった。しかし、片岡義男の小説はあまり好きではなかった。モテなかった少年のぼくにとって、羨ましさに目が眩みそうになるものが多かったからだ。昔読んでいた頃より後年(2002)に出版された本作もそう。どの短編も、年上で自分の美しさを十分に知っている怜悧な女性と青年との恋。彼女たちを連想できる人がぼくの人生にも一人だけいたな…。2019/04/16

fukurou3

1
年上の女性と恋が始まりそうな、あるいは始まった話を描いた短編集。誰も悲しまないし、進行形でお話は終了するので、安心して読める。2013/05/06

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