内容説明
子供のころのヒーローに二十六年ぶりに会ってみたら…。切なくほろ苦い大人の邂逅を描いた表題作他、現代を見事に活写する四篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦焼酎(ミユキ)
17
勝ち組と負け組の定義はよくわからないが、なんとなくあるよなと思う。じゃあ勝ち組になればそれで良かったのかってわけじゃなくて(そりゃ贅沢言えば勝ちの方がいろいろとやりやすかったのかなとも思う自分もいる・・・なんかシャクだけどね)、勝ち組だろうが負け組だろうが、その時に自分が何をすべきかどう感じてどう行動するのかによって、その後の感覚って変わっていくものだと思う。2016/03/27
ぺん@
10
人生で挫折を味わった人々の短編集。挫折だったり、苦悩だったりが詰まった作品なのに重すぎない。軽すぎない。なんでこんなに重いテーマのはずの話が軽やかでいいんだろうって思う。どの話のどの人物もすてきでした。2014/06/06
だんたろう
6
重松節の短編集でした。短編だからか、入り込めなかったし、どれも同じ感じで新鮮みがなかったのが残念。その中でも、あえていえば『タンタン』がよかった。自分のいっていることの矛盾に気がついたときの、感情の動きが生々しかった。視点や立場を変えて考えることができれば、争い事はなくなるんだな。2010/04/02
ぱんだ705(♡˙︶˙♡)
4
重松さんの本では珍しく途中棄権…2014/10/07
ふじかつ
4
「勝ち組」「負け組」というニュアンスが所々に出てくる作品だと思う。 人の価値観は他の人にはわからない部分が多いので、あまり「勝ち組」「負け組」のような型にはめて、人を見るのは好きではないな。 そうはいいつつも、自分はどちらだろうと思う自分も居たりして、う~んという感じです。2013/03/20