血脈〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 576p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163197906
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

それは大正四年秋、当代随一の人気作家、佐藤紅緑の狂恋から始まった―。生きようとする情熱ゆえに欲望と情念に引きずられる一族、佐藤家の人びとの凄絶な生の姿。第四十八回菊池寛賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むつこ

24
ものすごーく分厚い本。中身もそれなりに「熱い」家族。「紅緑」の精力的な生活と仕事は出来るがお金が湯水のように流れていく様がこわい。子供たちの金の無心の手紙に何度も改心したのでは?と騙されそうでも怒る洽六にやっぱり父親にはわかるもの。めちゃくちゃな男でもそこまで愛されたシナがうらやましい。2019/03/28

黒豆

3
佐藤愛子の代表作ということで読み始めたが、何と佐藤家(佐藤紅緑,サトウハチロウ,佐藤愛子)の自伝的小説だった。自由奔放さ、取り巻く人々との交流などの多彩さに驚いた。まだ上巻。2016/02/29

佐伯りょう

2
父親から流れる荒ぶる血を受け継いだ子供たちとその家族の物語。自分の生い立ちにまつわることなのに、冷静というか、いやそれ以上の冷徹な観察眼に作家魂を感じます。観察眼が冷徹なだけで、ロクデナシどもが暴れまわるこの物語のすべての登場人物に暖かい愛情が注がれているのが読んでいてひしひしと伝わります。だからこれだけのボリュームでもおもしろくて一気読みしてしまいました。次の巻を読むのが楽しみです。登場人物の中で唯一佐藤紅緑のために尽くした福士幸次郎の人柄が身に染みます。 2011/06/27

Gen Kato

1
再読。壮年の紅緑、若きシナ(万里子)、少年のハチローとチャカではじまる大河小説。読み返してみてつくづく、年齢とともに変わっていく彼らの生き方に圧倒されます。2016/10/09

siva

0
有名作家の血縁の壮絶な記録。放蕩息子たちのレベルがすごい。2017/06/08

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