出版社内容情報
キングの巨大な短篇集、後半は非ホラー作品も多数収録。ホームズ譚、犯罪小説、少年野球──稀代の語り部に翻弄される快感が満載
内容説明
恐怖だけではありません。ここにはありとあらゆる物語が詰まっています。少年の日の思い出、スリリングな犯罪、ゾンビと戦う母親、密室殺人―徹夜の覚悟はできましたか？キングの大短篇集『ナイトメアズ＆ドリームスケープス』、これにて完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
22
後半ブットブんだろ？くるんかい？こないんかい？ブットバないんか～い！というキングに求めてるのは(個人的に)ｺﾚｼﾞｬﾅｲ感なマジメ素敵作品もいくつか混じってる、ナイトメアズ＆ドリームスケープスな短編集の分冊二冊目。アメリカンホラーなアレが襲ってくる時は墓場の少ない離島が有利！母強し『自宅出産』、クトゥルフ的異世界『クラウチ・エンド』、シュールギャグSF？頑張れこども達『メイプルストリートの家』、認知症なのかな…と思いきやそんな発想あり!?な『アムニー最後の事件』このあたりのナイトメアズ側が好きだな～。2022/01/14
まさ☆( ^ω^ )♬
10
前半の７編は、文庫本版『メイプルストリートの家』で読んでおり、残りの５編が読みたくて文庫本『ブルックリンの八月』を探していましたが、新刊では手に入らず、綺麗な古書が中々見つからない中で、この単行本（新品同様のコンディション）を見つけました。折角なので、最近読んだ前半部分もちゃんと読み、読みたかった後半部分も楽しく読みました。「ヘッド・ダウン」が良かった。ノンフィクション、エッセイ？息子であるオーエンが所属しているリトルリーグチームの優勝への軌跡。他の短編もそれそれ面白かった。2021/04/12
かなた
6
キングにホームズ物、クトゥルフ物があるなんて驚き。やはりホラー小説作家、クトゥルフとの親和性は高かったです。雨期きたるは映像でみたい…。2020/11/18
カワセミ440
6
あれっ『メイプルストリートの家』と被ってる！全部同じってわけじゃないけどね。『ヘッド・ダウン』はキングさんの日記のようだ、息子？とリトルリーグの話も面白い。自分にも夢見るコドモの頃、あったんだよなあ。『ナイトメア・いかしたバンドのいる街で』よりこっちのほうが好みかな。2019/07/04
readtuktuk
2
描写を重ねてもうひとつの世界をつくりあげるキング。読者はそれらの異世界に怯え、わくわく読書の旅を続けるが、この短編集の中には、その異世界に侵入してきたほんとうの世界の「作者」に翻弄される主人公もいる。息子のリトルリーグチームの戦跡を描いた「日記」ヘッドダウンが特に素晴らしい。2009/12/28
