新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> 紙の動物園

個数:
電子版価格
¥1,353
  • 電書あり

新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
紙の動物園

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年03月28日 20時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 413p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784153350205
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

ぼくの母さんは中国人だった。母さんがクリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた…。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、地球へと小惑星が迫り来る日々を宇宙船の日本人乗組員が穏やかに回顧するヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、中国の片隅の村で出会った妖狐の娘と妖怪退治師のぼくとの触れあいを描く「良い狩りを」など、怜悧な知性と優しい眼差しが交差する全15篇を収録した、テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる日本オリジナル短篇集。

著者等紹介

リュウ,ケン[リュウ,ケン] [Liu,Ken]
1976年中華人民共和国甘粛省生まれ。弁護士、プログラマーとしての顔も持つ。2002年、短篇“Carthaginian Rose”でデビュー。その後も精力的に短篇を発表し、2015年4月には初となる長篇The Grace of Kingsも刊行された。また、創作以外に、中国SFの英訳紹介もおこなっている。アメリカ、マサチューセッツ州在住

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年生。1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

421
2016年本屋大賞翻訳部門第2位。 著者のケンリュウは弁護士とプログラマーの 仕事をしつつ、執筆活動をしているらしい。 本作は短編集だが、一貫して切なく哀しく、 読みながら浮かぶ ひどく東洋的な風景は 心がえぐられる感覚に陥る。 親を思う子の気持ち、そして子を思う親の 事実が心に痛い。 表題作はアメリカ人の父に買われた中国人の 母への想いを 僕の視点で語る物語。 昭和の風景にも似て懐かしい。2016/05/22

starbro

379
図書館の予約に出遅れて、ようやく読めました。サイエンス・フィクション(SF)というよりも、スピリチュアル・ファンタジー(SF)という感じです。特に表題作の「紙の動物園」が素晴らしい、絶品です!読後に少し涙ぐんでしましました。「文字占い師」もオススメです。作中で私の名前の一文字が取り上げられており、物語に入り込めました。これまで著者は短編だけだったようですが、長編も出版されるとのことで、大変楽しみにしています。2015/12/06

紅はこべ

307
SF読みではないので、ちょっと読み辛かった。文字や言葉、民族に伝わる伝説を大切にするのは、中国出身のプログラマーだからだろうか。「結縄」 「心智五行」「どこかまったく別な場所でトナカイが」「文字占い師」がよかった。特に「心智五行」は素敵な恋愛小説だった。テッド・チャンも名前だけ知っていたけど、是非読まねばと思った。2015/07/20

佐々陽太朗(K.Tsubota)

269
ケン・リュウの短編が15編収められている。巻頭の「紙の動物園」はAmazon の Kindle版・無料サンプルで一度読んだことがあるのだが、二度目、三度目と読んだ。それほど私の胸にズシンときた。初回読みの時も泣いたが、今回はさらに泣いた。「親孝行したい時分に親はなし」 子どもは一生親を超えることはできない。子が親を思う心など、親が子を思う心に比べれば遠く及ばない。この作品を読んでそれをひしひしと感じる。もう私の両親はこの世にいない。私は良い息子ではなかった。悔恨の念に煩悶するがゆえの涙が止まらなかった。2020/04/11

seacalf

266
SFにはあまり手を出さないけど、これは大当たり。表題作の『紙の動物園』に度肝を抜かれたが、その後に続く作品の面白さにも舌を巻く。読メの先輩方が高評価なのも納得。目新しい斬新なアイディアがこれでもかというほど登場し、我々読者に未知なる経験をさせてくれる。中国や日本のバックボーンの使い方が上手い。SF手法を使った現代の寓話。透明感ある話が多くて、さほど感情移入できないのが玉に瑕だが、それは好みの問題かな。『心智五行』、『文字占い師』、『良い狩りを』あたりがぐっときた。2018/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9719567
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。