実力も運のうち 能力主義は正義か?

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実力も運のうち 能力主義は正義か?

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152100160
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0010

出版社内容情報

出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できる――能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか? ハーバード大の超人気教授の新たなる主著

内容説明

「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から11年―格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。

目次

序論―入学すること
第1章 勝者と敗者
第2章 「偉大なのは善良だから」―能力の道徳の簡単な歴史
第3章 出世のレトリック
第4章 学歴偏重主義―何より受け入れがたい偏見
第5章 成功の倫理学
第6章 選別装置
第7章 労働を承認する
結論―能力と共通善

著者等紹介

サンデル,マイケル[サンデル,マイケル] [Sandel,Michael J.]
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義を一般公開することを決定。日本ではNHK教育テレビ(現Eテレ)で『ハーバード白熱教室』(全12回)として放送されている。著書『これからの「正義」の話をしよう』は世界各国で大ベストセラーとなり、日本でも累計100万部を突破した。2018年10月、スペインの皇太子が主催するアストゥリアス皇太子賞の社会科学部門を受賞した

鬼澤忍[オニザワシノブ]
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

132
能力主義(メリトクラシー)がエリートを傲慢にし、敗者との間に未曾有の分断を齎している。特に学歴社会が問題で、大学の在り方はどうなのか?を指摘している。確かに学歴を手に入れることは、本人の努力のように見えるが、それは勉強ができる親の経済力であり、努力ができるのにも才能は必要となってくる。つまりは、遺伝子も重要であり、自分の実力というのは、本人のものではなく、運であるという考えは分からなくはないが、救いはないように思える。疑問を呈することは面白いが、解決策があっさりとしていたので、そこにも力を入れて欲しかった2022/08/28

R

120
能力主義という主張が生み出した、現在アメリカのゆがみと思考の変遷を解説することで、真の平等とは、目指すべき正義とはと問いかける本でした。非常に面白い。地位や金銭を得る資格が能力に起因するという考えが、それを得ていない人は努力が足りないと断じている現状、しかし努力では最早打破できない実情との乖離が、現代アメリカの混迷、エリート批判の根幹をなすのではという指摘だった。平等が機会を表すものならば、名門大学に入るというイベントに、一定水準以上の母集団からくじ引きでという解決は、興味深いと思った。2021/09/06

KAZOO

112
能力主義とはいうものの家が金持で高学歴(最近は大学院を出ている)ということでの格差が進んでいるような感じです。それをサンデルが本当に実力主義であるのか、ということで問題を投げかけています。アメリカでは東部のエスタブリッシュメントへの反感がトランプ人気となっているようですが、そういう本人も金持の家に生まれて高学歴です。自民党を壊せと言った小泉元首相に似ているのでしょう。2022/09/17

koji

107
例え不平等があっても、それが能力の差なら許せますか。それが本書の問いです。本書を読む前の私もそうですが、99%はYESと答えるでしょう。しかし、サンデル先生はそこに疑問を投げかけ、まず米国で起きた名門大学の不正入試工作を事例に問題の本質に切り込むことから始めます。そこから、キリスト教の労働観の変遷、65年前に能力主義の暗黒を問いかけたMヤング、米国政治の対立に論を進めます。結局、アメリカの分断に行き着き、結論として条件の平等、共通善、謙虚さ・寛容さを問います。概ね納得。では翻って日本は?これは私たちの宿題2023/04/12

速読おやじ

95
「努力と才能で人は誰でも成功できる」というメリトクラシーは身分で将来が決まっていた貴族社会をなくし、誰もが平等な機会を得られる・・のではなかったのだ。成績、学歴、稼いだ所得によって選別される。結局また不平等が起きる。稼いだ金額が大きい人が社会的に優れているのか?サンデル氏は「共通善」という考え方を持ち出す。所得が高いのはたまたま運が良かっただけであって、それが人の優劣を決めるものではない。そうでないと頑張れなかった人は価値がないのか?という事になってしまう。かなり感銘を受けた。どの主義主張の人にもお勧め。2022/01/16

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