パトリック・メルローズ〈1〉ネヴァー・マインド

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パトリック・メルローズ〈1〉ネヴァー・マインド

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152098085
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

貴族の家の血に連なる5歳のパトリック・メルローズは、南仏の母の一族の屋敷で、残忍さで人を支配する父とアルコールに頼り続ける母と夏を過ごしていた。そんなメルローズ家にディナーのために訪れたある客人の存在が、パトリックの世界を引き裂くことに──

エドワード・セント・オービン[セントオービン エドワード]
著・文・その他

国弘 喜美代[クニヒロ キミヨ]
翻訳

手嶋 由美子[テジマ ユミコ]
翻訳

内容説明

ベティ・トラスク賞(英)フェミナ賞外国小説賞(仏)など数々の栄誉に輝く、“パトリック・メルローズ”シリーズ開幕!ベネディクト・カンバーバッチ主演ドラマ原作。優雅で退廃的な、英国貴族的生活の中で、両親がぼくにくれたのは耐えがたい苦痛と、冷酷な無関心―英国を代表する作家の半自伝的小説(全5巻)

著者等紹介

セント・オービン,エドワード[セントオービン,エドワード] [St Aubyn,Edward]
イギリスの作家、ジャーナリスト。1960年生まれ。男爵家の末裔として生まれ、イギリスとフランスで育った。名門ウェストミンスター・スクールを経て、オックスフォード大学キーブル・コレッジに学んだ。『パトリック・メルローズ1 ネヴァー・マインド』はデビュー作であり、シリーズ全5巻の開幕篇である。父と息子の衝撃的な関係を描いたその半自伝的な内容がセンセーションを巻き起こし、新人作家に与えられるイギリスの主要文学賞ベティ・トラスク賞を受賞した。第4巻の『マザーズ・ミルク』はフランスのフェミナ賞外国小説賞を受賞した他、英国最高峰のブッカー賞候補ともなった

国弘喜美代[クニヒロキミヨ]
大阪外国語大学外国語学部卒、翻訳家

手嶋由美子[テシマユミコ]
津田塾大学英文学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
女性の扱われ方が酷すぎる...。しかし、さすがにイギリス作家。ちゃっかりシニカルな笑いを交えている。デイヴィッドの醜い鬼畜ぶりが、滑稽すぎる。こんなリューマチ男、足を引っ掛けてやればいいのに、ネットに入れたバスケットボールを振り回すふりして頭に思い切りぶつけてやって笑っちゃえばいいのに、なんて思いにさせてくれる。気の毒なエレノアが逆らえないのは理解できないが、彼女が意地悪でなく、彼女の示す反応が少し愚かで可愛く見えるのは、作者から母への愛なのだろうな。5巻のうちの1巻目。2019/03/25

藤月はな(灯れ松明の火)

81
我儘で気位が高い男の子、パトリック・メルローズは貴族階級で愛のない家庭に育つ。そして彼の魂はズタボロに崩れていった…。まず、イヴェットが主人に会いたくない理由に共感しつつもパトリックが生まれるようになった理由やディビットがパトリックにした事を全く、反省も後悔もしていない事に愕然。そして男どもの傲慢さや冷血さには唾棄しかない。また、ブリジットが出ていくのを衝撃を持って見守るしかないエレノアの気持ちを考えると知性や親からの地位があるが為に自由になれず。縛られる人生もあるのだと思い知り、暗澹たる気分にさせられる2019/03/13

ヘラジカ

41
あとがきの言葉から推察するに、訳者本人もこの作品単体では魅力が伝わりづらいと考えているのではないか。思ったよりはあっさりと読めるが物語として面白いかと問われるとすこし考えてしまう。シリーズ1巻と言うよりも長編小説の第1章を読んだような感覚。パトリック以外の登場人物の視点が雑多に描かれているのでとっ散らかった印象もある。この「ネヴァー・マインド」自体は1992年に発表されているらしいが、ドラマが話題になった今、全巻まとめて刊行するのは恐らく正しいのだろう。同じ年に発表された2 巻を読むまで評価は保留かな。2018/10/21

星落秋風五丈原

25
息子だけでなく妻もまた夫デヴィッドに大小のプレッシャーを受けていたことがわかる。妻は酒に逃げられたが息子は?2020/05/16

Moca

19
まだドラマ観ていないけれども、先ず原作から読んでから観ようと思った。ベネディクト・カンババッチーが出演しているドラマである“パトリック・メルローズ”。麻薬依存やアルコール依存をテーマにした話なのである。原作の本書を読んでみると、ヤバかったです。まずは、パトリック・メルローズ(ベネディクト・カンババッチー)の幼少期から始まる。植え付けられたトラウマが大人になって、依存性になってしまう。裕福な貴族に育てられたが、医者である父親のデヴィットが母親にDVするし、パトリックに児童虐待する毒親なのである。2020/02/25

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