僕の違和感〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152095992
  • NDC分類 929.573
  • Cコード C0097

出版社内容情報

イスタンブルで呼び売りとなった青年メヴルトが見つめた大都市、そして彼の恋と夢…。『わたしの名は赤』のノーベル賞作家の最新作!

内容説明

ライハと駆け落ちをしたメヴルトは、日中は様々な仕事をしながらも、あいかわらず冬の夜はボザを売りに出かけていた。イスタンブルとその住民、そしてトルコに訪れる変化を路上から目撃しながら、彼は長年抱き続ける、自分と世界についてのひそかな違和感について思いをめぐらす―この違和感はいったい何から生まれたのだろう?いくつもの声を重ねて描き出される、都市と人の移り変わり。ノーベル文学賞作家が放つ現代の叙事詩。

著者等紹介

パムク,オルハン[パムク,オルハン] [Pamuk,Orhan]
1952年、イスタンブル生まれ。トルコ初のノーベル文学賞作家。イスタンブル工科大学で建築を学んだ後、イスタンブル大学でジャーナリズムの学位を取得。その後、コロンビア大学客員研究員としてアメリカに滞在した。1982年発表のデビュー作『ジェヴデット氏と息子たち』(未訳)がトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。その後に発表した作品もトルコ、ヨーロッパの主要文学賞に輝き、世界的な名声を確立する。1998年発表の『わたしの名は赤』はニューヨーク・タイムズを初めとする世界の有力紙誌で激賞され、国際IMPACダブリン文学賞を受賞

宮下遼[ミヤシタリョウ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、大阪大学言語文化研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

96
「妹に恋文を書いて姉と結婚した」メヴルトが、ライハの死によってその妹と再婚するに至る下巻。メヴルトが暮らした40年の間にイスタンブルの人口は300万から1300万人に変貌し、たびたび訪れる困難を乗り越えながらも路上で商いをすることを愛し、天秤棒を肩にかけてボザ売りを続けている。日本でいえば、高層ビルの下で焼きいもを売っているような感じか。そんなに儲かる話でもないし、楽しい仕事には思えない。一読者には、そこに違和感が残る。恋愛小説として読むには、何かが足りない。これはイスタンブルを愛する都市の物語である。2020/09/03

starbro

87
ノーベル賞作家オルハン・パムクの6年ぶりの最新作、上下巻800P弱、一気読みしました!都市化、近代化の時代に揉まれ、違和感を持ちながら、地道に生きる不器用な男の悲喜劇を見事に描き切っています。大きなドラマはありませんが、家族・親戚の中の人間模様の変遷の中で変わらない主人公の健気さが伝わって来ます。以前計画し断念したトルコへの旅情が高まって来ました。近い内にイスタンブルで自家製のボザが飲めたらいいなぁ!2016/05/10

syaori

32
メヴルトが感じ続ける「違和感」、恐らくだれもが感じたことがあるだろう「心の意志と言葉の意志」の相違。彼の人生最大のそれは、サミハを思いながらライハに手紙を書いてしまったこと。彼は最後、人生を通して路上でボザを売り続けることで夢と現実の、心と言葉の間をさまよい答えを探し続けていたことに気付きます。そして、時を経てすっかり変わった街と自分に向けて語りかけられた心と言葉の意志を繋ぐ彼の運命(クスメト)、彼が実直に求め続けた違和感への答えである言葉は、彼だけでない人生や世界への肯定に満ちていて胸が熱くなりました。2016/08/17

Kazehikanai

23
上巻に続き、物語は荘年期から老年期に差し掛かり、人生の素敵ないくつかの喜びと多数の様々な悲しみが順々に訪れる主人公の半生を綴る。大切な人との別れ、新たな出会い、破れた夢、過去への郷愁、孤独への恐れ。心揺れ動く主人公の人生を通して、人の一生、自分の人生を想った。「僕の違和感」は、私の違和感でもあるようだ。もっとも、この物語『僕の違和感』に違和感は感じない。移りゆく時代とともに変わりゆくイスタンブールの町並みの描写がいい。切ない素晴らしい物語だった。2016/08/28

秋良

19
妻の死後サミハと結婚し、貧困から抜け出してもボザを売るのはやめないメヴルト。この本の主役は都市と人の二つで、イスタンブルの変化とトルコ人の変化をそれぞれ浮き彫りにしていく。伝統的な価値観と現代的な価値観、振り子のように振れる世俗性と宗教性の間。複雑な本音と建前。たまに現れる差別と民族問題。一時は見向きもされなかったボザが、また売れるようになるのが印象的。歴史は繰り返し、人々の価値観もあっちへ行ってはこっちへ戻る。その全てが、イスタンブルにとても似合う。2020/11/29

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