マシュマロ・テスト―成功する子・しない子

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マシュマロ・テスト―成功する子・しない子

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  • サイズ B6判/ページ数 344p
  • 商品コード 9784152095411
  • Cコード C0011

内容説明

『マシュマロをすぐ1個もらう?それとも我慢して、あとで2個もらう?』これは、行動科学で最も有名なテストのひとつマシュマロ・テストである。このテストの考案者である本書の著者ウォルター・ミシェルは、マシュマロを食べるのをがまんできた子・できなかった子のその後を半世紀にわたって追跡調査し、自制心と「成功」との関連を調べた。人生で成功する子は、初めから決まっているのか?それとも、そうではないのか?長年の追跡調査でわかってきた、人間の振る舞いの不思議を、マシュマロ・テストの生みの親自身が綴る待望の一冊。

目次

第1部 先延ばしにする能力―自制を可能にする(スタンフォード大学のサプライズ・ルームで;彼らはどうやって成し遂げるのか?;ホットに考える/クールに考える ほか)
第2部 保育園時代のマシュマロから老後の資金まで(成功の原動力―「できると思う!」;将来の自分;「今、ここ」を乗り越える ほか)
第3部 研究室から実生活へ(マシュマロと公共政策;中核戦略を応用する;人間の本質)

著者等紹介

ミシェル,ウォルター[ミシェル,ウォルター] [Mischel,Walter]
ウィーン生まれ。ナチスから逃れるため幼少時にアメリカへ移住。コロラド大学、スタンフォード大学で教鞭をとったのち、現在はコロンビア大学の心理学教授。専門はパーソナリティ理論、社会心理学で、「マシュマロ・テスト」の生みの親として世界的に著名

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。1959年生。早稲田大学・Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fu

23
幼少の頃の成功体験や自己効力感を自覚する体験をした人は、その後将来にわたって自制心を持ち、根気よく目標を達成し、成功に対する楽観的な見通しをはぐくみ、挫折や失敗誘惑に対する意欲や能力が高まる。好循環と悪循環。自己評価が高い人は、現実よりもプラスの評価を自分に下しており、慢性的なストレスのレベルが低い。逆に鬱病の人は、等身大で自分を評価している。 2015/07/25

デビっちん

17
今マシュマロを1つ得ることと数十分待って2つ得ることの力は、そのまま将来の老後の資金に直結します。それら2つの差は、即時の欲求充足を求めるホットシステムと、将来の結果を考えて欲求充足を先延ばしにするクールシステムの制御にあったのです。目先の欲求を先延ばしにする秘訣やその力を高める内容はすぐにでも実践したいです。脳には可塑性がありますから、遅いということはないのです。ただ、その力も何に使うかという動機がなければ発動しませんし、その力を使いすぎてもダメなんですよね。子育て前に読めてよかったなーと思いました。2017/01/28

funuu

16
「今」を「冷却」し、「あとで」を「加熱」する。ベビースモーカーが「あとで」や、喫煙の長期的な結果(「肺癌になるかもしれない」)に意識を集中させると、タバコへの渇望が減少した。「自制心」はアメリカでも重要性が高いようです。2016/01/24

じゃすぽ

15
未就学児を対象に「目の前にあるマシュマロをすぐに1個もらうか?我慢してあとで2個もらうか?」をテストし、成長過程を観察。この自制心が、後の人生の成功に大きく関わっている。自制心は環境に左右される。遺伝子も重要な要素ではあるが、遺伝子はあくまで環境に依存して変化するもの。そして、心持ちがポジティブであるほど後の人生もまたポジティブな結果である。男性の訳文は読みづらいなぁ〜2015/06/26

きょちょ

13
子供たちに、直ちに1つのマシュマロをもらうか、しばらく我慢して2つのマシュマロをもらうか、そして彼らのその後の人生をたどるという、「自制心」に関する壮大な実験。また、これをもとにして分かった研究成果が書かれている。言葉こそ出ていないが、日本では「EQ」という言い方で有名な、「心の知能指数」=Emotional Intelligenceの話と捉えて良いと思う。つらい経験を克服しようとするときに「自分と距離を置く方法」の1つが、新たな気付きとして大いに参考になった。★★★★2015/08/14

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