地球上の全人類と全アリンコの重さは同じらしい。

椎名 誠【著】

早川書房（2014/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 238p／高さ 19cm
• 商品コード 9784152094834
• NDC分類 914.6
• Cコード C0095

出版社内容情報

世界中のあまり人の行かないところへ行く作家、シーナマコトが、さまざまな場所でいろんなコトをしてアレコレと考えをめぐらせていくと、思いもよらない真実が見えてきたりすることもあるのです。

内容説明

世界のいろんなところで考えた地球のこと、未来のこと、旅のこと。脳ミソくねくねエッセイ集。

目次

ヘンないきもの（こたつにあたって秋田犬は何を話すか。；回転する木、または逃げる木。；世界三大獰猛蚊にヤマトナデシコ蚊は歯がたたないか。；我々はもっと一馬力を大事にすべきだった。；人間とアリンコの本質的な違いをふたつあげてみなさい。）
とてつもない未来（透明人間が瞬間移動するとどうなるか。；おまちかね超人間のつくりかた。；夜空に偽の星がまたたくように。；ほらホウキ星が氷を売りにきたよ。；東京円形城壁都市計画。；過去行き、未来行き列車をまちがえると大変ですよ。）
旅するこころ（中古車にはなぜ風船が飾られているか。；もし、早カゴの人、光速ロケットが帰ってきましたよ。；海浜自由生活者はいまどこをさすらうか。；なぜ鼻がもげ、火は熱くなく、水を飲むと死ぬのか。；なぜ賞味期限があるのに供養期限がないのか。；カリブー丼屋をはじめたら一キロの行列ができるのだ。たぶん。；我々はなぜそのホテルの夜明けがうれしかったのか。）

著者等紹介

椎名誠［シイナマコト］
１９４４年東京都生まれ。作家。１９７９年より、小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る。旅の本も数多く、モンゴルやパタゴニア、シベリアなどへの探検、冒険ものなどを書いている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[kinkin]

SFマガジン「椎名誠のニュートラルコーナー」の連載分からセレクト加筆修正された本。「ヘンないきもの」「とてつもない未来」「旅するこころ」の章に分け１８の科学エッセイから。白イルカベルーガの話、ライオンゴロシの木の話、蚊の話は2mmの蚊が人間の皮膚の厚さをスケールを変えると・・・地上四千メートルのビルのこと、フィルムのサイズ競争、他旅のこと等が面白かった。氏のエッセイに出てくる本も気になるな。　寝る前に読むにはちょうどよい本。図書館本

2019/05/01

[BlueBerry]

色々な統計とか資料などを読んで作者なりの解説を加えながらのエッセイという感じ。話題のネタ本として読むのとかも「あり」だろうと思います。

2014/11/06

[AICHAN]

図書館本。あまり面白くない科学エッセイ。福島第一原発の廃水を海に垂れ流した影響を真面目に考えていることだけは感心した。

2019/06/16

[ドナルド@灯れ松明の火]

世界各地に行き様々な実体験からの話は実に面白い。蚊の話はどこかで読んだことがあるが、何度読んでもおぞましい。 人の死と墓に関する話は考えさせられた。　お薦め

2018/09/30

[たくのみ]

突拍子のないタイトルと裏腹に、ドラマ、映画、学術的な話から旅と冒険の話まで、幅広い文学の知識と薀蓄があふれ、飛んで飛んで、ＳFにつながる展開が楽しめた。ジャックと豆の木を想起する宇宙エレベーター構想の「宇宙旅行はエレベーター」、暇な夜のパラパラ本「オンボロ飛行機物語」。ゾンビブームとケミカルミイラの関係。椎名さんの頭の中はすごいことになっているのだ。

2015/10/20