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スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?―アスリートの科学

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152094773
  • NDC分類 780.193
  • Cコード C0045

出版社内容情報

いま、スポーツ界で熱い視線を浴びている「スポーツ遺伝子」とは何か? トップ・アスリートたちの驚異的肉体の秘密に最新科学で迫る

勝つために必要なのは「遺伝」か「環境」か? 古くて新しいこの問いに気鋭のジャーナリストが挑む。ウサイン・ボルトはなぜ強い? 「1万時間の法則」は本当か? 日本版だけの特別序文を収録。

内容説明

スポーツにおける強さの源は「遺伝か環境か」―古くて新しいこのテーマに、めざましい発展を遂げる先端科学はどこまで迫っているのだろうか?TEDトークで話題のジャーナリストが、その最前線を紹介する。陸上競技、野球、サッカー、バスケット、テニス、スキー、ゴルフ、チェス、犬ぞりなど、さまざまな種目を検証。赤道直下から北極圏まで世界各地を訪ねて多くのオリンピック・メダリストや研究者を取材し、アスリートの肉体の秘密に迫る。あなたのスポーツ観と人間観を根底から変え、観戦とトレーニングの楽しみを倍増させる科学ノンフィクション。日本版オリジナルの序文を収録。

目次

スポーツ遺伝子を探して
メジャーリーグ選手が女子ソフトボール選手に完敗―遺伝子によらない専門技能獲得モデル
二人の走り高跳び選手―(一万時間プラスマイナス一万時間)
メジャーリーグ選手の視力と天才少年・少女アスリート―ハードウェアとソフトウェアのパラダイム
男にも乳首があるのはなぜ?
トレーニングで伸びる選手の資質
スーパーベビー、ブリーウィペット、筋肉のトレーニング効果
体型のビッグバン
ウィトルウィウス的NBA選手
人間はみな黒人(とも言える)―人類の遺伝的多様性
ジャマイカ・スプリンターの「戦士・奴隷説」
マラリアと筋繊維
ケニアのカレンジン族は誰でも速く走るのか?
世界で最も思いがけない(高地にある)才能のふるい
そり犬、ウルトラランナー、怠け者の遺伝子
不運な遺伝子―死、けが、痛み
金メダルへの遺伝子変異
完璧なるアスリート

著者等紹介

エプスタイン,デイヴィッド[エプスタイン,デイヴィッド] [Epstein,David]
アメリカのジャーナリスト。ネットメディア“プロパブリカ”記者。“スポーツ・イラストレイテッド”誌のシニア・ライター。同誌ではスポーツ科学、医学、オリンピック競技などの分野を担当し、調査報道で注目を集める。記事の受賞歴も多い。コロンビア大学大学院修士課程修了(環境科学、ジャーナリズム)。学生時代は800メートル走の大学代表選手として活躍した

福典之[フクノリユキ]
順天堂大学スポーツ健康科学部准教授(医学博士)。名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。専攻はスポーツ生理・生化学で、国際スポーツ科学誌にスポーツと遺伝について多くの論文を寄稿している。国立健康・栄養研究所特別研究員、東京都健康長寿医療センター研究所研究員を経て現職。ほかに、英国グラスゴー大学心血管医科学研究所客員研究員なども務める。ヤニス・ピツラディス教授らとともに、スポーツパフォーマンスを規定する遺伝要因の解明のための国際共同研究を行なっている

川又政治[カワマタマサハル]
翻訳家。諸分野における書籍・文献の翻訳を手がける。名古屋大学工学部電気電子工学科卒、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院にて理学修士(MS)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

22
環境と才能どっちも大事ってこと。一流にはなれるが、超一流には才能がないとなれないってことか。幼少時は様々な競技を楽しむ。15.6歳で1つに特化するのがベストらしい。全員に当てはまるトレーニングはない。万に一として同じ体はないのだ。ケニア人の中には20歳からマラソンを始めたチャンピオンもいる。しかし10キロ離れた学校に毎日走って通うなど気づかぬ間にトレーニングをしていたのだ。改めて血も大事だが環境も大事だ。そして驚いたのが、怠け者の子供は怠け者の可能性が上がる。遺伝子は強い。2020/09/29

CCC

18
少し前に読んだ『黒人アスリートはなぜ強いのか?』と内容が重複気味だったけれど、バスケット選手と手の長さや、マラソンランナーと足首の細さの関係など、盲点になっていた面にも目を向けれたし良かった。そうだよなあ。遺伝を持ち出さずとも物理的に考えれば分かる事だった。本題については、遺伝操作で都合の良い人間を作ることは難しく、遺伝で全てを判断するのも早計だが、他の条件も考慮すればかなりの程度予測可能だと言っているように感じた。遺伝子を支配する事は出来ないが、遺伝に合わせたトレーニングは出来るというのが結論か。2017/11/02

Akihiro Nishio

12
どこかの書評で絶賛されていたので買って読んだ。メインは運動に関する遺伝子の話しであるが、トレーニングのこと、競技ごとに異なる体型のことなど、面白い話しを交えて進行していくので読み飽きない。運動を教えている人や、あるいは教育に携わる人は、読むと視野が広がっていいんじゃないかと思う。2014/11/24

ランフランコ

9
とにかく大変興味深く面白い。分厚い本だし、難しい面もあるが一読に値する。知っていた方がいい話ばかりだ。自身の適正を見極めるのに遺伝子は大変重要。それは疑いようもない。しかし、世界のトップレベルに至るにはということだ。趣味で楽しむのに遺伝子もクソも無い。そのスポーツが好きなことの方が遥かに大事だ。競技を続けること、そしてトレーニングを続けることもまた大変重用だ。子供には色んなことを経験させよう。その中から好きなことを選ばせよう。そして選んだスポーツに遺伝子的適正があれば、ひょっとすると大成するかもしれない。2019/05/09

ドナ

7
娯楽としてのスポーツ論ではない。スポーツで大成するには根性論ではいけないことが理論的に理解できる。遺伝子の役割は思った以上に大きかった。仕事の適性が自分自身でよくわかれば良いのに。2015/02/21

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