紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場

個数:
  • ポイントキャンペーン

紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場

  • 佐々 涼子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 早川書房(2014/06発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 30pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 23時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152094605
  • NDC分類 585.021
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東日本大震災で被災した日本製紙・石巻工場。機能は全停止し、従業員でさえ復旧は無理だと考えた。しかし社長は半年での復旧を宣言。その日から彼らの戦いは始まった。紙の本を愛する全ての人へ



内容説明

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」―2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。

目次

第1章 石巻工場壊滅
第2章 生き延びた者たち
第3章 リーダーの決断
第4章 8号を回せ
第5章 たすきをつなぐ
第6章 野球部の運命
第7章 居酒屋店主の証言
第8章 紙つなげ!
第9章 おお、石巻

著者等紹介

佐々涼子[ササリョウコ]
1968年生まれ。早稲田大学法学部卒業。日本語教師を経て、ノンフィクションライターに。2012年『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で第10回集英社・開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 9件/全9件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

588
斜陽産業の雄、日本製紙と殿様商売の巨大企業の東京電力との差を改めて感じました。トップのリーダーシップ、ミドルの素晴らしいマネジメント、担当者の粘り強い頑張り、三位一体となって短期間で脅威的な工場の再生を成し遂げたんだと思います。日本の企業もまだ捨てたもんじゃないですネ!2014/12/12

鉄之助

550
表紙が良い。深い海をイメージする青の上に、腕組みした男性と腰に手を当てた女性従業員の眼差しが強く熱い。誰もが「復興まで何年かかるか分からない」とあきらめかけた日本製紙・石巻工場の「奇跡の半年再稼働」をリアルに追った1冊。実はこの工場、日本の出版界を支える洋紙の1/4を生産。歴史的に見ても、前身である東北振興パルプ(株)は、昭和の三陸大津波(昭和8年)で疲弊した東北救済を目的として設立された、という因縁を丁寧に取材した筆者の姿勢が共感できる。2019/09/13

文庫フリーク@灯れ松明の火

477
【感謝を込めて・あなた-日本製紙石巻工場復興に関わった方々へ】雨にも負けず風にも負けず 水に浸かっても破れず 毎日めくっても耐えうる丈夫な体を持ち 退色抑え コロコロコミックをめくる 小さな柔らかな手を傷つけぬ 優しさ宿す紙 未曾有の震災に 命有った者は命喪った者に 家族無事だった者は家族喪った者に 家残った者は家失った者に 負い目とも罪悪感ともつかぬ複雑な想い抱え 報道されぬ 人の汚い姿を目の当たりにした職人たち 誰もが無理と諦めた工場復興に トップの下した命は 会社存亡賭けた「半年復興」→ 2015/01/26

masa

390
3日前の「復興の書店」を契機に再読。私の得意先である仙台市内の倉庫会社には日本製紙石巻工場で製造された巨大な紙のロールが日々、天井一杯に積まれている。3・11当日も倉庫会社での商談直後、地面が大きく揺れたのだ。読書は「絶対紙派」の私には、日本製紙関係者の熱き奮闘と日本の出版を我々が支え抜くんだ‼という矜持に胸が詰まり、涙なくして読み進められなかった。あと3日で発災4年目である。得意先の庫内を覗く度に彼等が必死に守り抜き、本となることを待つ「紙」を目にすることができるのは営業担当者の特権だろうか。15412015/03/08

barabara

375
いい本だったぁ。誇りを持てる仕事がある人って、それだけで奇跡みたいなもんだから。202014/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8126723
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。