内容説明
美貌の姉イリスのゴーストライターとして、小説を書きはじめたジョー。しかし、物語をつづっていく作業は、思いもよらぬ喜びをもたらした。そして完成した小説は、空前絶後のベストセラーに。娘との喧嘩、別居中の夫の動向、親友とのいさかい、気になる男性とのすれちがい―悩みはつきないジョーだが、それでも勇気をもって、自分なりの道を歩みはじめる。フランスでシリーズ累計400万部突破。元気が出るエンターテインメント大作。
著者等紹介
パンコール,カトリーヌ[パンコール,カトリーヌ][Pancol,Katherine]
モロッコのカサブランカに生まれ、4歳のときフランスに帰国。大学卒業後は語学教師を経てジャーナリストとなる。1979年に初の小説Moi d’abordを発表。その後、ニューヨークに渡り、コロンビア大学でクリエイティヴ・ライティングを学ぶ。2006年に発表された『ワニの黄色い目』は、続く第二巻・第三巻とともにフランス人女性に熱狂的な支持を受けた
高野優[タカノユウ]
1954年生、早稲田大学政治経済学部卒、高野優フランス語翻訳教室主宰、フランス語翻訳家
池畑奈央子[イケハタナオコ]
筑波大学比較文化学類卒、ロンドン大学修士課程修了、フランス文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Heart
18
下巻もとっても楽しかった。読後感は幸せに包まれているような気持ちに。(*´ー`*)登場人物達それぞれの成長に、元気と感動をもらった。ジョーの夫アントワーヌのまさかの結末にショック。(;_;)これから先の展開が気になって仕方ない。シリーズ二作目も楽しみです。(*´ー`*)♥2015/11/09
寧々子
10
上巻のジョーは覚醒してないし身内の女性達が辛辣な言動ばかりするので、イラついたけど、小説き始めたら生き生きとし始めたジョーが徐々に前向きとなり、自分の人生をよく生きるためには、人生に飛びこまなくちゃ。と言った時は私も嬉しくなった♪ 良くも悪くも自分の人生をより良くしようと画策したり闇雲に頑張ったりする彼ら全員を愛すべき存在とは思えないけれど、彼らの人生が交錯した物語には心惹かれました♪ 本書は3部作の1作目ということなので続編も読みたいと思います~2013/12/12
tom
8
現代版ホラ話(ホラーではない)。馬鹿馬鹿しいけれど、善意で生きていたら、きっと良いことがあるという寓話みたいな話。だから読まれるんだろうなと思う。でもさ、どうして書名が「ワニの黄色い目」なのだろう。ネタバレになってしまうから書けないけれど、ワニが喰ってしまうんですよね。そう考えると、究極の悪意の本だともいえます。2012/10/03
ちー子
6
女性のための作品。世間ずれした女性が自分の得意なことでどんどん磨かれていくお話。フランス作品ということで抵抗があったのですが、とても読みやすかったし、純粋に面白いと思いました。2012/03/28
umeko
6
概ね読者が望むような結末を迎え、意外性が無かったものの楽しめました。加えて登場人物たちの、あまりにもベタな設定もどうかとは思いましたが、楽しめたからまぁいいかと。人生に悩みながらも、真っ当に努力していれば報われるという昔ながらのパターンに、この世知辛い昨今の社会だけに、安心感と新鮮さを感じて良かったです。2011/12/10