これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152091314
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「ハーバード白熱教室」NHK教育テレビにて放送中(2010年4月4日~6月20日、毎週日曜18:00~19:00、全12回)。金持ちの税金を貧者に分配するのは公正か。前の世代が犯した過ちについて、私たちにつぐないの義務はあるか。個人の自由と社会の利益はいかにして両立可能か──豊富な実例で古今の哲学者の思想を解きほぐす。アメリカ現代思想界の雄による、ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る超人気講義。
推薦:宮台真司氏

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか? 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。

つまるところこれらは、「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題である。
哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。

アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。
ハーバード大学史上最多の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。

■マイケル・サンデル
Michael J. Sandel
1953年生まれ。ハーバード大学教授。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。専門は政治哲学。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。主要著作に『リベラリズムと正義の限界』、"Democracy's Discontent"、"Public Philosophy"など。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目「Justice(正義)」は、延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義を一般公開することを決定、その模様はPBSで放送された。この番組は日本では 2010年、NHK教育テレビで『ハーバード白熱教室』(全12回)として放送されている。

内容説明

哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。

目次

第1章 正しいことをする
第2章 最大幸福原理―功利主義
第3章 私は私のものか?―リバタリアニズム(自由至上主義)
第4章 雇われ助っ人―市場と倫理
第5章 重要なのは動機―イマヌエル・カント
第6章 平等をめぐる議論―ジョン・ロールズ
第7章 アフォーマティブ・アクションをめぐる論争
第8章 誰が何に値するか?―アリストテレス
第9章 たがいに負うものは何か?―忠誠のジレンマ
第10章 正義と共通善

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

226
まあ中々面白そうな議論だが、イエスかノーで答えるところがアメリカっぽい考え方に感じた。2014/10/23

absinthe

212
古今東西の哲学の賢人の話をこれでもかと集めてきた。正義とは何か、時代と場所によって異なっている。小さな国の中で閉じていられた時代は終わり、科学技術も日進月歩。古い直感に従っただけの正義は通用しなくなりつつある。それはそうだろう。人間の心の底にある正義感は、人類の歴史の99%を占める狩猟採集民時代に脳内に設計された価値基準に基づいている。法律の様に意図して設計するのは難しい。でも誰かがやらないと時代はどんどん進んでいく。これからどういう時代が訪れるか楽しみになったが、恐ろしくもなった。

扉のこちら側

188
初読。図書館で半年近く予約待ちし、ようやく読了。わりと速読なのだが3時間かかった。昨年のアーレント以来に難しいと思いながら読み進めた。答えが出ないものは世の中にたくさんあるのだな。2013/04/28

ntahima

177
知的好奇心を擽られると言う意味では最高に面白かった。高校の授業で習った哲学者や経済学者が今甦る。昔♪ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか。ニ、ニ、ニーチェか、サルトルか♪♪み~んな悩んで大きくなった♪というCMがあった。野坂氏の小説は余り好みじゃないけど悩んで悩んで自分で考えて答えを出すことが大事。著者はその切っ掛けを与えてくれる。たかだか900円で真理を買えると思ったら大間違い。共同体主義については態度留保中。「私はミ―ム込みの進化論的相対論者だ」なんてったら教授に瞬殺されるんだろうな。『白熱~』を読もう!2012/09/11

たー

177
一般人(?)には若干とっつきにくい哲学の問題を、実社会の問題に照らして検証することで、非常に分かりやすいものにしている。著者の考えが比較的私の思いに近いということもありますが(私がなぜリバタリアニズムを嫌いなのかも再認識できた)。ただ著者の理想の社会の実現は相当難しい気がします。だからこそ哲学という学問がいまだに生き残っているのでしょうが。2010/12/29

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