出版社内容情報
国際情勢を動かす真のファクターは、経済でもなければ軍事でもない。非合理で主観的な「感情」である──ハンチントン、フクヤマを凌ぐ国際政治の世界的権威が放つ、新たなパラダイムを示す傑著
17世紀の魔女狩りから9.11テロ事件にいたるまで、建国以来「恐れの文化」にとらわれてきたアメリカ。
EU発足後も足並み揃わず、移民などの「他者」に怯え、「恐れの文化」をアメリカと共有しつつも対立するヨーロッパ。
西洋世界への歴史的屈従がもたらす、「屈辱の文化」にゆれるアラブ・イスラム世界。
そして、中国とインドの急激な経済成長に牽引される、「希望の文化」で覆われたアジア――。
3つの「感情の文化」の衝突は、これからの世界をどう形作るのか? 「希望の文化」に満ちたアジア世界で、唯一「恐れの文化」に属する日本がとるべき道とは? 2025年の世界情勢を支配するのは「恐れ」か、それとも「希望」か?
「感情で動く世界」の全貌を描き出し、国際政治分析に新たなパラダイムを示した話題の書、待望の邦訳。
■ドミニク・モイジ(Dominique Moisi)
ヨーロッパを代表する国際政治学者の一人。
1946年パリ近郊ヌイイ生まれ。フランスを代表する国際問題のシンクタンクである、フランス国際関係研究所(IFRI)共同創設者・上席顧問。現在ハーヴァード大学政治学部客員教授。他に欧州大学院大学教授、およびパリ政治学院教授も務める。また国際問題の論客として、フォーリン・アフェアーズ誌、フィナンシャル・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙など幅広いメディアで言論活動を展開している。
内容説明
中・印・パの「恐れ」がアジアを覆い、2025年、日本は核を保有する?「感情の衝突」こそが、戦争を引き起こす―。国際政治学の権威による、真の覇権構造を示す話題の書。
目次
序章 感情の衝突
第1章 グローバリゼーション、アイデンティティ、そして感情
第2章 希望の文化
第3章 屈辱の文化
第4章 恐れの文化
第5章 特殊な事例
第6章 二〇二五年の世界
著者等紹介
モイジ,ドミニク[モイジ,ドミニク][Mo¨isi,Dominique]
ヨーロッパを代表する国際政治学者の一人。1946年パリ近郊ヌイイ生まれ。フランスを代表する国際問題のシンクタンクである、フランス国際関係研究所(IFRI)共同創設者・上席顧問。現在ハーヴァード大学政治学部客員教授。他に欧州大学院大学教授、およびパリ政治学院教授も務める。また国際問題の論客として、フォーリン・アフェアーズ誌、フィナンシャル・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙など幅広いメディアで言論活動を展開している
櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家。京都大学経済学部卒。大手銀行在籍中にオックスフォード大学院で経営学修士号を取得。金融・証券業界、政府関連の実務翻訳から一般ビジネス書の翻訳まで幅広く手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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