内容説明
舞台に生きた73人の人生を通して綴られる一巻の戦後文化史。
目次
舌代
尾上多賀之丞
安藤鶴夫
宇野重吉
越路吹雪
金子信雄
長谷川一夫
八代目桂文樂
文野朋子
三木のり平〔ほか〕
著者等紹介
矢野誠一[ヤノセイイチ]
1935年3月18日、東京代々木八幡に生まれる。麻布中学から文化学院へ。卒業後、新劇小劇団の演出部員としても活躍。62年、桂文樂、三遊亭圓生、柳家小さんら戦後の名人を一堂にあつめた「精選落語会」(~68年、イイノホール)をプロデュースし、ホール寄席に一時代を画した。67年「上方寄席’67」「東西交流落語会」の制作・企画で芸術祭奨励賞。その後、落語をはじめとする藝能評論、評伝、エッセイなどを執筆。96年『戸板康二の歳月』で第10回大衆文学研究賞(評論・伝記部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もりくに
42
50年以上、舞台を観続けた矢野さんは最近(2009年)「身体によくない」舞台が増え(世代感覚の違いかも)、舞台が「本当に」輝いていた過ぎし日を追想することが多くなり、自分の人生に豊かな悦びを与えてくれた舞台人のパーソナルなメモリーを綴った。主観に偏りすぎているという批判を甘受して。歌舞伎役者、旧劇、新劇、落語家など75名の「舞台人」の記憶に残る舞台と「素顔」を。田村高廣は、「誠実に見える役者はいくらもいるが、誠実そのものの役者はそういない」と評価している。「バンツマ」が愛称の父・坂東妻三郎と比較して。→2020/04/06
りえこ
16
様々な演劇人のことがわかって面白かった。演劇は残せない生物なので、昔の芝居の話がたくさん知れて良かった。2013/10/25