世界大不況からの脱出―なぜ恐慌型経済は広がったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152090171
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

グリーンスパン、金融規制緩和、そして恐怖の連鎖・・・・・・ノーベル賞経済学者が二〇〇八年の経済崩壊を導いた構造を解き明かし、いま我々が何をすべきかを示唆。『世界大不況への警告』改訂増補版。

大不況「拡大感染」のメカニズムとは?
どうすれば「治療」できるのか?
どうすれば「予防」できるのか?
いま最も信頼できる経済学者が放つ再生への処方箋!

内容説明

1930年代初頭、アメリカの銀行取り付け騒ぎ。1980年代末、日本の不動産バブル崩壊。1990年代後半、アジア通貨危機、そして日本が陥った「流動性の罠」―。すべての「総和」である、目下の世界大不況を突破する術とは?世界が注目するノーベル賞経済学者が、今回の危機を予言した1999年の快著『世界大不況への警告』に、2000年以降の最新情勢について大幅に加筆。克明な検証を加えて放つ、待望の改訂増補版。

目次

第1章 「問題の核心は解決された」
第2章 無視された警告―一九九五年、中南米諸国の危機
第3章 日本がはまった罠
第4章 アジアの恐慌
第5章 倒錯した政策
第6章 世界の支配者たち
第7章 グリーンスパンのバブル
第8章 影の銀行
第9章 恐怖の総和
第10章 恐慌型経済の復活

著者等紹介

クルーグマン,ポール[クルーグマン,ポール][Krugman,Paul]
1953年ニューヨーク州生まれ。イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、現在プリンストン大学教授。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行やEC委員会の経済コンサルタントを歴任。ニューヨーク・タイムズの辛口コラムニストとしても人気が高い。1991年、40歳以下の最も優れた経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞受賞。2008年、ノーベル経済学賞受賞

三上義一[ミカミヨシカズ]
上智大学卒、筑波大学大学院修了(国際関係論)。米タイム誌、ロイター通信社などに勤務し、世界中を取材。アウン・サン・スー・チーやジョージ・ソロスを日本で初めて本格的に紹介する。1990年から2年間コロンビア大学特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

11
日本はデフレ期待が心理的に固着し金利がゼロに落込み金融政策が通常の手段では有効ではない流動性の罠に落ち込んでいる。唯一、公共事業支出は、弱い経済が本当の恐慌に陥るのを防いだ。将来の生産力が今の生産力より低いと流動性の罠が発生している。減税や低所得者への税額控除、失業手当の充実をして公共事業で有効需要を下支えして政府の大きな財政出動をして長期的なインフレ期待を高め、金融効果の時差を考慮したら将来の実質金利が下がるのと同じ効果を持つ。景気が少し上向いたと思い金融緩和を辞めると効果がパーになる2014/11/19

Humbaba

6
例え同じような失敗をしている人がいたとしても、自分ならばもっと上手にやれると考える。しかし、実際にその状況に立ってみると、予想していたとおりには物事は進まない。そして、結局のところ過去にあったことと同じような失敗を犯してしまう。そのため、不況は何度も人々の生活を襲う。2013/09/17

jj

3
2009刊。08年ノーベル経済学賞受賞クルーグマン著作。テキーラ危機、アジア通貨危機、流動性の罠にはまった日本、ヘッジファンド、ソロス,LTCM破綻、サブプライムローンetc。アジア通貨危機におけるIMFの愚策に対する批判、アラングリーンスパン元FRB議長に対する辛口批判など、更に日本の金融政策批判など、要点をとらえとても分かりやすく論じている。サマリー的とはいえ、とても参考となる。2020/02/01

ラララ

2
ポール・クルーグマン 1953年生れ、イェール大助教授、MIT教授、スタンフォード大、教授、プリンストン大教授などを歴任。2008年ノーベル経済学賞。著書多数。本書は、リーマンショック当時の著書。振り返りつつ略納得。2018/06/25

17時のチャイム

2
6章までは『世界大不況への警告』と、ほぼ同じ。7~9章が追加分で、上記著書と同様に、食い入るように読んでしまいました。クルーグマンさんこそ、イエレンさんの次のFRB議長になればいいのにと大真面目に思います。2015/01/31

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