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Hayakawa novels
運命の日〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089496
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

サム・ライミ監督映画化決定。第一次大戦終結前後の動乱のボストンを舞台に、前途有望な警察官と黒人の若者が織りなす壮大なドラマ。
第一次大戦は終結した。だがボストンでは、警官の待遇改善に意欲的だった市警本部長が急死し、ダニーの運命は大きく変化する。強硬派の後任の本部長によって、彼はスト破りの部署に異動させられたのだ。1919年のメーデーの集会の後、ダニーは暴行を受け、大怪我を負ってしまう。苦難の中で彼は、コグリン家の使用人だった女性を心から愛していたことを知った。二人は結婚し、ルーサーを含めた固い絆ができあがる。だが、ダニーの名付け親で黒人を憎むマッケンナ警部補が、ルーサーの過去を暴き出していた。マッケンナはルーサーを脅して、黒人の地位向上をめざす組織に壊滅的な打撃を与えようとする。さらに、市警の警官たちのあいだではスト敢行の機運が高まり、大きなうねりとなっていった。そしてついに警官たちはストライキを決行、ボストンは大混乱に陥る。しかも、その騒乱の先には、ダニーとルーサーにさらなる試練が待ち受けていた! 動乱の時代のボストンを舞台に、壮大なスケールで描く家族と愛と友情のドラマ。

内容説明

第一次大戦は終結した。だがボストンでは、警官の待遇改善に意欲的だった市警本部長が急死し、ダニーの運命は大きく変化する。強硬派の後任の本部長によって、彼はスト破りの部署に異動させられたのだ。1919年のメーデーの集会の後、ダニーは暴行を受け、大怪我を負ってしまう。苦難の中で彼は、コグリン家の使用人だった女性を心から愛していたことを知った。二人は結婚し、ルーサーを含めた固い絆ができあがる。だが、ダニーの名付け親で黒人を憎むマッケンナ警部補が、ルーサーの過去を暴き出していた。マッケンナはルーサーを脅して、黒人の地位向上をめざす組織に壊滅的な打撃を与えようとする。さらに、市警の警官たちのあいだではスト敢行の機運が高まり、大きなうねりとなっていった。そしてついに警官たちはストライキを決行、ボストンは大混乱に陥る。しかも、その騒乱の先には、ダニーとルーサーにさらなる試練が待ち受けていた!動乱の時代のボストンを舞台に、壮大なスケールで描く家族と愛と友情のドラマ。

著者等紹介

ルヘイン,デニス[ルヘイン,デニス][Lehane,Dennis]
マサチューセッツ州ドーチェスター生まれ。1994年、私立探偵パトリックとアンジーのコンビを主人公にしたシリーズ第1作『スコッチに涙を託して』で作家デビューし、シェイマス賞最優秀新人賞を受賞。2001年に発表した『ミスティック・リバー』(ハヤカワ・ミステリ文庫刊)は、アンソニー賞最優秀長篇賞を受賞

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

120
下巻はオマラ本部長の死去から ボストン市警のストライキに 至る騒動を描く。 上司交代に伴うスト破り、 暴行、絆、そして黒人への 偏見、テロリスト、 暴動…ミステリーという よりも家族の絆を描く 大河小説に近い。 ダニーとルーサー、そして ノラ…愛と憎しみと絆を 通して、ボストンに 生きる家族の歴史を描く。 それにしても、断片的に 登場するベーブ・ルースが 面白い。あの時代を象徴する 出来事がベーブ・ルースと ともに描かれる。ベースボールを 愛する国らしい。2014/01/13

わたなべよしお

27
 あぁ、終わっちゃった。初読の時の印象を覆して、とても良かった。ダニー、ノラ、ルーサー、そしてトマス・コグリンにさえ、また会いたくなる。ただ、コグリン家やダニーの愛憎、夫婦、家族、その描き方には、わずかな違和感が残った。しっくりこない、というか。あぁ、いい物語だったなぁというより、激動の社会を背景にした群像劇として良かった。2020/06/12

a*u*a*i*n34

14
上下巻合わせて700ページ弱の2段組みの重厚な物語でした。第一次世界大戦末期から禁酒法が施工されるまでのボストンを舞台とし、運命の日=ボストン市警のストライキ決行日に向け様々な登場人物が見せるドラマは読みごたえがあります。つい、軽くてさっくり読める作品を選びがちですが改めて本格的な作品の良さを確認しました。幕間にベーブルースが出てくるのですがこれも良い味です。2021/03/19

オーウェン

6
急死した本部長に変わって新たに強硬派が就任し、ダニーは配置転換の憂き目に遭い、警官たちのストライキはより混乱の渦に。 またルーサーは黒人嫌いの警部補に操られ、組織の弱体化を担わせられる。 アナーキーによる爆破テロから、禁酒法時代へと向かっていく中で、まさに一触即発の事態に。 賃上げ交渉からストライキの事態は今でもありそうだが、それが暴動にまで発展するこの時代。 警官も市民も関係ない殺し合いであり、コグリン家の絆も試される。 もう既に伏線も敷かれているが、次作は末弟のジョーへと引き継がれていく。2020/03/06

一乗寺隼人

6
これは凄い小説だ。今まで読んでいなかったのを物凄く後悔すると同時に読めてよかった。いわゆるボストン市警ストライキの話をクライマックスにコグリン家の大河ドラマが展開する。やはり、この作品を先に読んでおいてよかったとおもう。素晴らしい小説でした。2016/04/16

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