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ホメイニ師の賓客〈下〉―イラン米大使館占拠事件と果てなき相克

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088253
  • NDC分類 319.263
  • Cコード C0022

内容説明

人質解放に関するイラン側との約束が幾度も一方的に破棄され、カーター政権は屈辱を味わわされる。残された道は、新設の特殊部隊「デルタ・フォース」による人質奪還作戦しかない。だが信頼できる同盟国も近くになく、当時のテヘランは陸の孤島とも呼べるほど遠い目標だった。イランやソ連に探知されずに8機の実戦ヘリと6機の大型輸送機を侵入させ、人口500万を超える過密都市の中心で電光石火の如く救出と脱出を遂行しなくてはならないのだ。なんとかイラン国内の砂漠に設えられた即席の離着陸場に部隊が揃ったのも束の間、砂を浴びたヘリの不調によって作戦は中止を余儀なくされる。しかし、米軍史上最悪の惨事は退却命令の直後に起こったのだった。犠牲者8名を出した救出作戦の失敗がアメリカに衝撃と絶望をもたらし、カーター再選の道を閉ざした一方、イランでは狂信者の舌鋒が鋭さを増し、人質の処刑を望む声が高まっていく…全世界に禍根を残したテヘラン米大使館占拠事件の壮絶な最終局面。

目次

3 待機(承前)
4 一三二名の兵士
5 蛮人との交渉

著者等紹介

ボウデン,マーク[ボウデン,マーク][Bowden,Mark]
米国随一のノンフィクション作家。「フィラデルフィア・インクワイアラー」で20年の記者経験があり、ソマリアにおける米軍の死闘を描き映画化もされた『ブラックホーク・ダウン』や、米・特殊部隊によるコロンビアの麻薬王暗殺の一部始終を活写した『パブロを殺せ』など、膨大な取材によって特定の事件を臨場感豊かに再現した作品は世界中で賞賛を浴びている。フィラデルフィア近郊に在住

伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。英米文学翻訳家。豊富な軍事知識を生かした緻密でレベルの高い翻訳で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2024/02/01

彩也

1
ボウデンはほとんどを人質たちの目線から描いているが、エピローグでは著者自身が顔を見せる。だが、イスラム国家、というものをどう評して良いか分からないようだ。現在の犯人たち(出世した者ー中には、女性副大統領までーもいれば、投獄された者もいる)が、事件を肯定したり否定的したりする言葉を載せてまとめに代えているが、イマイチすっきりしない。とはいえ、上下巻で800ページ以上あるのに、飽きさせないパワーがあるのは凄い。 映画化されるようだが、どんな作品になるのだろう。2011/02/01

鋼鉄みかん

0
業を煮やしたアメリカはかねてより準備していた人質奪還作戦「イーグルクロー作戦」を発動しますが、大失敗に終わり、いよいよ事件の解決は困難な状況に推移していきます。そんな中、イラクがイランへの攻撃を開始し、本来の目的であった元国王引渡しも本人が死去した今意味を失い、米大統領選挙のタイミングでなし崩し的に人質は解放されることになります。一体この事件は何だったのか、上巻に比べれば静かで虚しく、しかし間違いなく現在へとつながるイラン・アメリカの相克、その双方当事者達の言葉をじっくりと読んでいく必要があると思います。2013/02/06

roxy001960

0
結局、イラン的には、より大きな脅威に対処するためには、過去の敵とも和解をせざるをえなかったということなのですね。事件当時はまだ学生で、国際情勢に疎かったなあ。現在でもイランは世俗派と強硬派が主導権争いをしているし、どこの国でも政治の論理は同じようなものですね。この混乱を乗り越えて、早く民主的で開かれた国になって欲しいと思います。2010/09/08

muko1610

0
★★★2010/04/11

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