内容説明
数学の才能は、実はみんな生まれつきもっている。なぜならば、数学をすることを可能にしている脳の特性は、言葉の使用、つまり、人に話しかけたり、人の話を理解したりすることを可能にしている特性と同じものだからだ。人はだれでも言葉を使えるのだから数学もできる。私たちは「言語の遺伝子」と同様に、「数学の遺伝子」ももっているのだ。では、なぜ数学が苦手という人がこんなに多いのだろうか。それを理解するには、数学とは本当はどんなものか、また、私たちが使う言語の本質がなににあるのかを知る必要がある。なぜ人は数学的思考ができる脳をもつようになったのだろうか。数学者はどこかが普通の人と違うというのか。また、数学をもっと得意とすることができるのか。言語や情報などの分野も研究する数学者キース・デブリンが、大胆な説を展開しながら、これらの謎を解きあかし、数学に対する新たな見方を提示する野心作。
目次
イーグルの翼
数学をするための知性
はじまりは数
だれでもかぞえられる
数学と呼ばれているものはどんなもの?
数学者の脳は特別か
生まれついてのおしゃべり
大きくなって話せるようになった脳
心のなかから
悪魔がひそみ、数学者が働く場所
とらなかった道
ドラマを売るには
日常言語の隠れた構造
著者等紹介
デブリン,キース[デブリン,キース][Devlin,Keith]
1947年イギリス生まれ。ブリストル大学にて数学の博士号を取得する。現在は、数学の手法を適用して、言語、情報の研究に取り組んでいる。スタンフォード大学言語情報研究センターでエグゼクティブ・ディレクターを務め、また、同大数学科で教鞭をとる。数学の啓蒙活動にも熱心で、新聞や雑誌、テレビなどでも活躍する
山下篤子[ヤマシタアツコ]
翻訳家。北海道大学歯学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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