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誰も読まなかったコペルニクス―科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086730
  • NDC分類 402
  • Cコード C0040

内容説明

一つの著作に残された書き込みの跡を通じ、コペルニクスに続くブラーエ、ケプラー、ガリレオなどの、科学革命の時代を彩った天才たちがどのように影響しあっていたのかを探る。科学史上に残る稀覯本の行方を探偵さながらに追い、科学分析、競売、裁判など、書誌学の現場の面白さを盛り込みつつ、科学史上の転換点における知的ドラマと、そこで織りなされる人間模様とを見事に浮かびあがらせる。真にユニークな科学的探索の物語

目次

法廷での1日
追跡開始
コペルニクスの足跡を追って
「四旬節のプレッツェル」と周転円神話
「さる著名な人物自筆の書き込みのある」
試練の時
ヴィッティッヒ・コネクション
大きい本ほど長く生き延びる
禁じられたゲーム
宇宙の中心
見えない大学
惑星の影響
「洗練された」ご婦人方
鉄のカーテン―消滅前・消滅後
調査終了に向けて

著者等紹介

ギンガリッチ,オーウェン[ギンガリッチ,オーウェン][Gingerich,Owen]
1930年生まれ。スミソニアン天文台名誉教授、ハーバード大学天文学・天文学史教授

柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科・アーラム大学(米国)心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yyrn

3
コペルニクス的転回という言葉が残るくらい後世に大きな衝撃を与えた「天動説」を説いた歴史的科学書『回転について』。この稀覯本は今も世界中に600冊が残っており、その中の一冊を偶然に手にした著者が余白に書き込まれたメモに強い関心を持ち、世界中に散らばるこの本を30年かけて可能な限り実際に手にして、余白に残された様々な書き込みを考察することで、後世の天文学者や物理学者がどのようにこの本を読み込み、その後の天文学や物理学の発展に貢献していったか。その探る過程が非常にスリリングだ。ぜひ一読を。2014/02/18

takao

2
実際には読まれていた。2023/10/18

Yoshi

1
コペルニクスの書籍を世界中で探し回って、どのように読まれたかを調べる、そのような歴史研究家というのがいるのですね。科学の長い歴史を持つからこそ存在するような職業。 内容が結構細かくて、専門的なため、途中で飽きてしまった。情報量が多くて、あれもこれも載せたくなってしまったのか?なんか、天文学に疎い人にとっては、ちょっと難易度高かった。2023/08/23

ひるあんどん

0
書誌のロマン。「解読! アルキメデス写本」と並べて比較すると面白かったか。2013/01/28

星のソムリエ

0
タイトルに釣られて図書館で借りましたが、面白い!コペルニクスの初版本というものが現在も存在しているという事に驚いてしまいましたが、400年という時を隔てて、非常に身近な存在に感じるようになりました。

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