内容説明
1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機“エノラ・ゲイ”の爆撃手フィアビーは広島上空で原子爆弾“リトル・ボーイ”を投下。熱線と衝撃波によって町は焦土と化し、一瞬にして八万ともいわれる命が失われた。が、一方でこの地獄絵図を生き伸びた人々もいた。ある者は恋人の安否を尋ねて瓦礫の町をさまよい、ある者は医師としての使命に駆られ懸命の救助活動を続けていた…。ニューメキシコでの原爆実験から広島の原爆投下まで、刻一刻と近づく“運命のゼロ時間”。元BBCのドキュメンタリー監督が、爆撃機の搭乗員、ロスアラモスの科学者たち、広島の被爆者など日米双方の関係者へのインタビューと、膨大な資料をもとに、歴史を変えた決定的瞬間の裏側に隠された人間ドラマを迫真のディテールで再現するノンフィクションの力業。
著者等紹介
ウォーカー,スティーヴン[ウォーカー,スティーヴン][Walker,Stephen]
元BBCのドキュメンタリー監督。オックスフォード大学を卒業後、ハーヴァード大学で歴史学の修士号を取得。BBCで二十五本を越える番組、映画を監督するかたわら、「ガーディアン」などの一流紙に寄稿する論客としても知られる。2004年に撮った広島の原爆をテーマにしたドキュメンタリー“Days That Shook the Wrold:Hiroshima”がエミー賞を受賞し、これが『カウントダウン・ヒロシマ』執筆のきっかけとなった。ロンドン在住
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年生まれ、翻訳家。早稲田大学第一文学部演劇科卒業
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