ハヤカワSFシリーズ
ロミオとロミオは永遠に

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  • サイズ B6判/ページ数 485p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152084378
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて、学園からの脱走に命を燃やす「新宿」クラスと接触したアキラは、学園のさらなる秘密を目の当たりにする…。ノスタルジーの作家・恩田陸が、郷愁と狂騒の20世紀に捧げるオマージュ。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒。1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補となった『六番目の小夜子』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

111
SF学園アドベンチャー?。作者にもわからないタイトルが最大の謎(笑)。脱走に青春をかける新宿クラスがイイ感じで面白かった。2016/10/26

kumicom

50
分厚い〜。突飛な設定に馴染むのが大変で、慣れるまで読むのにめちゃめちゃ時間がかかりました。今の時代に良く目にする地名も場所も、過去の遺物となっている日本。恩田さんの作品はいくつか読んだけれど、その中では比較的まっとうなSFだなあと感じました。新宿クラスのメンバー、最初は変な奴らだと思ったけれど、彼らのパワーや能力が役立つところをもっと見たかったなあ。でも、どんなに混沌とした世界だとしても、できる限り人は死んでほしくなかったよ。タダノにはいつか仕返しして欲しかったー!いつかお兄さんに会えますように。2015/11/05

かのこ

44
恩田陸が自分の中でぷち再ブームなので、未読作品を。 これすごく面白かった! 近未来。日本人だけが地球に居残り、産業廃棄物の処理に従事する時代。 一握りのホワイトカラーになるため、少年たちは厳しい競争を勝ち抜き『大東京学園』に集う。 不思議な学園でのハードな学園生活(ホグワーツを激厳しくしたような…)。 卒業総代になるのか、学園を脱走して『成仏』するのか…。 細かい設定まで練られた世界観が楽しくて一気に読みました。 恩田作品は合う合わないがあるけど、これは私的にとっても「当たり」だった(*´ω`*)2016/10/21

ぽぽ

37
恩田さんの学園ものにハズレなし!舞台は近未来。日本人は地球に取り残され、産業廃棄物や地雷を撤去する毎日。そんな中、ホワイトカラーの仕事を求め、優秀な人材が大東京学園に集まる。個性的なキャラクターと、作り込まれた世界観に脱帽。東京23区名がXXに利用され、某テーマパークは〇〇に変貌している…凄い。中でも20世紀のサブカルチャーで活気づく地下街のアングラがお気に入り。大長編だが、徐々に盛り上がるサバイバル要素がスパイスとなり、飽きずに読めた。大満足。2016/04/19

星野

23
何度目の再読になるかわからないけど、ひさびさに彼らにあいたくなって。個人的な恩田作品マイベストであり、私の人生のマイベストを走り続けてもいる作品。今作品を読んだ当初は、こんな面白い読書体験があるんだとすごく衝撃を受けて、一週間ぐらい忘れられずロミオの世界観に浸っていたなぁ。ラストがバッドエンドという意見が多いけれど、私は初めて読んだ時から今に至るまで、このラストが希望を示唆するような、最良の結末だったんじゃないかなと思っています。何年経っても大好きだ、ロミロミ!!2013/03/17

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