内容説明
世界有数の麻薬供給基地、南米コロンビアを支配するのは暴力の論理だ。豊富な資金とテロリズムを駆使した麻薬カルテルの力は政府を凌駕し、彼らに逆らう者は政府要人であろうとも容赦なく殺される。そのなかで頂点を極めたメデジン・カルテルの頭目パブロ・エスコバルは、コカインをアメリカに大量輸出することで富を築き、1989年には「フォーブス」誌で“世界で七番目の資産家”とランクされるまで麻薬ビジネスを発展させてゆく。自国におけるコカインの蔓延を憂慮したアメリカ政府は、麻薬撲滅を掲げてコロンビアへの介入を開始。DEA(アメリカ麻薬取締局)、CIA、陸軍の精鋭スパイ部隊セントラ・スパイク、対テロ特殊部隊のデルタ・フォースがコロンビア政府の結成した特捜隊を支援し、パブロの追跡・暗殺を目指す。だが入念に計画された急襲作戦も失敗を重ね、卑劣なテロ攻撃による犠牲者が続出、殺害は困難を極めることに…。『ブラックホーク・ダウン』の著者マーク・ボウデンが、膨大な取材の成果を結集させた緻密な構成で麻薬戦争の全貌を再現。特殊部隊の精鋭たちが挑んだ戦いのドラマに肉迫し、全米で大ベストセラーを記録した瞠目のノンフィクション。
目次
プロローグ 一九九三年十二月二日
“エル・ドクトル”の勃興―一九四八年~一九八九年
最初の戦い―一九八九年~一九九一年
収監と脱獄―一九九一年六月~一九九二年二月
ロス・ペペス―一九九二年十月~一九九三年十月
射殺―一九九三年十月~一九九三年十二月二日
余波
著者等紹介
ボウデン,マーク[ボウデン,マーク][Bowden,Mark]
「フィラデルフィア・インクワイアラー」のベテラン記者。アフリカ東部ソマリアでの知られざる局地戦を描いた前作『ブラックホーク・ダウン』は、全米大ベストセラーを記録。またリドリー・スコット監督による同書の映画化に際しては脚色にも参加した。「メンズ・ジャーナル」「スポーツ・イラストレイテッド」「プレイボーイ」「ローリング・ストーン」など多数の雑誌に寄稿している
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒。英米文学翻訳家。豊富な軍事知識を生かした緻密でレベルの高い翻訳で知られる
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