• ポイントキャンペーン

失語の国のオペラ指揮者―神経科医が明かす脳の不思議な働き

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152083340
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C0047

内容説明

進化を解く鍵は、謎めく脳障害にある。臨床の現場から脳をめぐる「なぜ」を解明し、進化の真相に迫った、医学エッセイの金字塔。

目次

第1部 認知機能の由来(原始人女性は偉かった―学ぶための機会という窓;わたしが出会ったルーシー―利き手と話し言葉を探る;話し言葉という贈り物―フランク・モレルと後天性癲癇性失語症治療;マンガン鉱夫―運動のプログラム;好きな映画は字幕なしで―読字の仕組み ほか)
第2部 脳の弱点―プログラムされた細胞死、プリオン、苦痛(オリヴァー・サックスとのランチ―なぜあの朝はほかの朝と違っていたか;二つの脳―古いものと、「新しい」ものと;予期―三世代のち、そしてその後;シーフ・リヴァー・フォールズの隠者―病気の名祖との最初の対面;狂牛病と狂乱相場―アイス・ナインおよび人間と病気の非ダーウィン的進化 ほか)

著者等紹介

クローアンズ,ハロルド[Klawans,Harold]
1937年生まれ。シカゴで神経科医として活動する。診察のかたわら、優れた医学エッセイおよびフィクションを発表する。著書には、『なぜ記憶が消えるのか―神経病理学者が見た不思議な世界』『ニュートンはなぜ人間嫌いになったのか―神経内科医が語る病と「生」のドラマ』などがある。1998年没

吉田利子[ヨシダトシコ]
1946年生まれ。東京教育大学文学部卒。翻訳家。訳書は、オリヴァー・サックス『火星の人類学者』(早川書房刊)、レイア・テア『記憶を消す子供たち』ほか多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yurari

2
「学習機会の窓」のエピソードが面白かった。ある程度の年齢までであれば学習スピードが速いが、それを過ぎると効率が悪くなる。言語学習の場合は思春期くらいまで、バイオリン演奏は12歳までに始めることが重要。しかし、言語に触れることのない環境下では効率云々ではなく、言語学習が出来なくなる。18世紀末にフランスの森で一人で暮らしていた12歳くらいの少年、通称アヴェロンの野生児は、発見された後も言葉を話す事は出来なかったそうだ。2021/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/135013
  • ご注意事項