内容説明
日本経済を救う秘策とは?国際経済学の第一人者が「大恐慌の復活」を予感し、その回避の方法を緊急に書き下ろした最新作。
目次
1 資本主義の繁栄が絶頂を迎えた日―1997年7月1日
2 「アジアの奇跡」の正体をさぐる―通貨危機の前夜まで
3 無視された警告―1995年、中南米諸国の危機
4 日本を襲うステルス型不況―バブル崩壊と流動性の罠
5 すべてが崩れる―アジア経済はこうして壊滅した
6 信用という名のゲーム―IMFの救済策の正体をあばく
7 世界の支配者―ヘッジファンドはなぜ危険なのか
8 不況はいつまで続くのか?―次なる危機のシナリオ
9 恐慌型経済の復活
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koz
2
1999年の書 この時点で「先進諸国を日本と同じ状態にしてはならない」と警鐘を鳴らす。結果は見事に同じ状態になったのだが…「日本は流動性の罠にはまり、金利をゼロにしても効果がない。もはや従来の金融政策によって回復することは不可能であり、赤字国債による財政出動でさえもその出口を見出すことができない」果たして2013まで掛かったが筆者の提唱する非伝統的な調整インフレ(ベビーシッターのクーポンに例えた例は分かり易い)を導入した日本であるが結果はどうなるか。2014/12/20
都人
1
10年前の本だが、当時の日本経済の分析が今の日本経済の様だ。つまり日本経済は10年間沈滞していたのだ。2010/05/03
脳疣沼
0
多少主張に変化は見られるが、日本経済通のクルーグマンのキレキレ文章を堪能できる。2017/07/05
17時のチャイム
0
1999年に2015年の日本の金融政策を予見。というか、この15年、日本の経済関係者は何をしてた??とのツッコミも入れたくなりました^^;2015/01/20
ken
0
少し古い。わりと読みやすい「。2010/07/22