内容説明
「超能力は存在する」「異星人に誘拐された」「ナチスのホロコーストはなかった」「ダーウィンの進化論はまちがっている」等々、この世に奇説の種はつきない。ニセ科学とは、このような奇説を、あたかも科学的に導かれた結論であるかのように説くものを言う。意外にも、このような怪しげな説を信じている人は、非常に多く存在する。なぜ人は信じてしまうのだろう?人の心の弱さを巧みに突き、まやかしの論理で包みこむニセ科学。本書は、その手口と実態を、実例を挙げて検証し、正常な社会を維持するための良識としての懐疑主義、すなわち科学的な思考法の重要性を訴えるとともに、ニセ科学に騙されないための方策を示す警世の書である。
目次
第1部 科学と懐疑主義
第2部 ニセ科学と迷信
第3部 進化論と創造論
第4部 歴史と偽史
第5部 希望はけっして潰えない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
C-biscuit
8
一つ一つのニセ科学を順番に暴いていく本なのかと思い読み始めたが、まったく違う内容であった。懐疑主義から始まり、全般的に心理学的な要素が強かったように思う。科学もある条件で成立しており、万能ではない。科学を根拠に神のように振る舞うというか、霊などの超常現象を説明する手法をなどを暴いている。個人的には、大半はナチスのユダヤ人虐殺等のホロコーストについて描かれているような印象を受けた。海外の本であるが、意外な本で深く知ることができた。あまり覚えてもいないが、マルコポーロという雑誌も廃刊の廃刊も興味深かかった。2015/08/05
Tomomi
0
読みやすくしてあるとはいえ400ページ超える分厚い本で詳細に解説するのでまあまあ読むの大変。しかも具体例がアメリカでよくある事例だったりするので背景を知らないと分かりにくい。2021/02/15
Tkc Knk
0
「トンデモ」というと科学系の話が主だが、本書は歴史修正主義も取り上げている。