ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152081896
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0036

内容説明

貧しい人々に無担保でわずかな金を融資し、それを元手として小さなビジネスを開始させ、経済的に自立させる―ユヌスが編み出したこの手法は「マイクロクレジット」と呼ばれ、今やアメリカやフランスをはじめ世界約60カ国で実践され、大きな成果をあげている。ユヌスは語る。「貧困は、私たちが生きている間に地上からなくすことができる」と。本書は、その活動に対して世界中から注目と賞賛を集めるノーベル平和賞の有力候補が、自らの半生と信念を語った初の自伝である。

目次

第1部 はじまり(1940年~1976年)―ジョブラ村から世界銀行へ
第2部 実験段階(1976年~1979年)
第3部 創造(1979年~1990年)
第4部 世界への広がり
第5部 哲学
第6部 新たなる展開(1990年~1997年)
第7部 新しい世界へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

70
読友さんのツブから積読した本。06年ノーベル平和賞を受賞されている。一気に二段組にも関わらず読了。大学等高度教育、経済学、金融論、経営学、ビジネスモデル、金融界等。そして無数の社会実務経験。これらの何れか若しくは複数を持ち得ている我々は何をしているのか?と思う。マイクロクレジットに端を発するグラミン銀行というビジネスモデル。75%の方が名前を書けない国でクレジットもコストも合わない少額融資をどう実行するのか?そして人をグループを、国を豊かにするのか?こうしたことに我々は本来己の知見を使うべきなのだろう。2019/05/06

Y2K☮

45
マイクロクレジットとは無担保&低金利で少額のお金を融資し、それを元手に自営業を始めて貰うシステム。勿論不向きな事を無理にやらせるのではなく、対話の中で特技が活かせる職を探してチャレンジを促す。社会の底辺で苦しむ人々をブラックな束縛&搾取から解き放ち、男尊女卑が根強いバングラデッシュでは女性に自信と生き甲斐をもたらした。日本にも有効だと思う。施しや無料サービスは自立心と自尊心を弱らせるという著者の意見は厳しいけど一理あるし。まさに公の精神に溢れたソーシャルビジネス。何かできる事はないかな。HPを見てみます。2016/06/21

文庫フリーク@灯れ松明の火

38
『烏金』参考文献。西條奈加さんが《貧者の銀行》を朝吉に活かした手腕以上に、無担保・小規模融資と云うユヌス氏の貧困撲滅への新たな考え方・リアルな企業としてのアプローチと挑戦に共感。ユニクロが収益を吸い取らず、現地へ再投資するグラミン銀行との合弁会社を今年ダッカへ設立したと云う。企業としての雇用の創出とは別に、製品の販売を職として自営・自立する借り手グループこそ貧者の銀行の本質。すでに世界中で拡がりを見せるグラミン銀行グループ。『烏金』で朝吉から金を借りた貧しき人々が、経済的自立と自らの可能性→続2010/11/25

ヒデミン@もも

32
斎藤孝さんの本の紹介。ノーベル平和賞を受賞したことも知らなかった。貧困なき世界をめざす銀行家。貧困博物館と同様に戦争博物館も将来できることを望む。2015/03/26

イノ

26
バンクラディッシュの最貧困層の女性に小額ながら無担保でお金を貸す銀行家。 本来は教授だが卓上の考えで目の前の貧困が無くならないとして、よりミクロな「イモ虫の目」をもって実践することにした。    従来の銀行やありとあらゆる人たち無理だと叫び 聞いた限りでは僕も無理だと思うなか、 結果的には世界で60カ国以上に広がり上手く言っている模様。    貸し借りを通じて女性達の自己啓発にも繋がり成長していく様子は 感動し、目から鱗が落ちた。 この素晴らしい取り組みはもっと知られて欲しい。 とてもおすすめです!2016/07/11

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