Mysterious press<br> 獲物

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Mysterious press
獲物

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152079459
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ハリウッドの女優兼監督のアイオニ・ギャンブルは、婚約者だった映画プロデューサーを殺害した容疑で起訴された。だが彼女は、泥酔していたため事件当夜の記憶を失っていた。アイオニの弁護士は、〈ヘルプ〉なる人材派遣組織によって催眠術師の兄弟を送ってもらい、彼女の記憶を呼び戻そうとする。ところが、催眠術を数度試みた後、その兄妹が失踪した。催眠中の告白をネタに、兄妹あるいは他の何者かが脅迫してくる恐れが生じてきた。信用問題にも関わる事態に直面し、〈ヘルプ〉の会長は、二人の男に兄妹の捜索を依頼した。トラブル処理を扱うウーデュー有限会社の凄腕の男、アーティ・ウーとクレイシイ・デュラント。高額の報酬を条件に、彼らは依頼を引き受けるが、それを聞きつけた昔の仲間、詐欺師のアザカイ・オヴァビイと、テロリズムの権威にして山師のブース・ストーリングズが割り込んできた。さらに刑務所から出所したばかりの元シークレット・サーヴィス局員の美女ジョージア・ブルーも加わり、彼らは仕事に着手する。だが、この一件、意外に奥が深かった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

86
1992年発表の巨匠の作品。ハリウッド女優が婚約者の富豪を射殺したとして逮捕される。女優は犯行を否定する一方だが、反抗当時の泥酔状態の記憶を探る、兄妹の催眠術師が行方不明に。催眠術師の行方を探すために、『五百万ドルの迷宮』の凄腕五人組が再結集したのだが…… 魅力的で癖のある実に頭の良い連中ばかりがでてきて、洒落た会話の作風は相変わらず。こういうセンスは日本人作家には無理かと唸ってしまう。いろいろ引用したいが量が多すぎる。この作家の本の入手が難しくなっているのが残念。2020/01/10

アイゼナハ@灯れ松明の火

23
『なるほど。あのときの五人、それがまた一緒になった。きっと、同窓会みたいなものですかね』…『五百万ドルの迷宮』で活躍したあの5人組の後日譚!各々腕利きなんだけど、互いにどこか信用ならない5人組の今回の仕事は、有名ハリウッド女優のスキャンダルの未然防止。激しい騙し合いが繰り広げられるというよりは、前作で実際個人の利益を優先したメンバーがいるものだから、各々の思惑が本当に一致してるのか、緊張感をもって読み進められるのが娯しかった。そして、そんなはずはないのに苦さが残るエンディング。やっぱり好みだなぁ。2012/06/10

duzzmundo

13
再読。けっこう忘れてたので初読みくらいの感じで読めました。殺した記憶はないが殺害現場に居合わせた映画女優。記憶を呼び起こすために催眠術師を雇うも催眠術師が失踪。捜索者に選ばれたのは我らがアーティーとデュラントという、シリーズ3作目です。お馴染みのメンバーが揃い踏みで新たな策略を捻り出します。それぞれのキャラクターに魅力があり、台詞も気が利いてます。初老のテロ研究家、ブースのラストシーン付近の台詞もカッコいいですね。2023/09/12

魔魔男爵

5
聖者か詐欺師か?愛国者かテロリストか?分類不可能な機知(ガイ?)に富んだ500万$のイカシタ(イカレタ?)奴等が帰って来た!今回の標的は怪しい催眠術師の兄妹!兄妹は救出対象なのか敵なのかも判然としない謀略戦が始まった!!「500万ドルの迷宮」の続編だが、この作品に繋がる5年間の小ネタのエピソードとして、主人公達は湾岸戦争でフセインを守る為に活動していたというのが、さすが非国民作家のロストーである。小学生の少女が父や叔父にレイプされるネタももちろんどうでもいい小ネタであるw2009/11/10

西村章

2
とても面白く読了した。あの『500万ドルの迷宮』のメインキャラ5人がふたたび結集して新たなコトにあたる、という概要紹介だけで一筋縄ではいかなさそうな物語ということが充分に予想できるけど、じっさい読み始めてみると案の定、想像の斜め45度くらい上を駆け抜けてゆく、展開がフクザツで精緻に入り組みつつも疾走感のある、いかにもロス・トーマスな極上の物語でありました。いや満足まんぞく。2023/05/10

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