感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シロクマとーちゃん
6
SFで描かれたことは、いつかは現実になるといわれるが、この本も例外ではないかもしれない。化石から取り出した遺伝子をもとに恐竜のクローンを現代によみがえらせる。しかも大量に。そして、恐竜王国アミューズメントを作ってしまうという、とんでもないスケールの話だ。しかし、そこに描かれているバイオテクノロジーや恐竜の生態などは実に詳細でリアルだ。科学の専門家もうならせるエンターテイメントに仕上がっているのではないだろうか。さらに本書は自然を支配しようとする人間の尊大さと科学の暴走に警鐘をならす「正統派」SFでもある。2016/04/18
mike101486
5
コロナワクチンのmRNAに繋がる内容に引き込まれてしまった。科学の発展を考えさせられた1冊で、30年前の執筆とは感じられない秀作2023/01/23
サメ社会学者Ricky
2
恐竜が暴れて人を喰いちぎるシーンが好きなモンスターパニックマニアには、マルカム博士の話は退屈に感じるかもしれないが、あれこそ本書の中にある自然観を表しているような気がして、ちっとも数学が分からないくせに、私は心惹かれた。2014/08/16
永田 誠治
2
ヤッパリ面白くて読みやすくてイッキ読み。脳内映像はもちろんサム・ニール。改めて思ったけどスピルバーグが映画にするだけあって、これってモンスター・ホラーでありサバイバル・アクションだよね。ただの娯楽作でない。映画と違って最後の最後まで主人公と子ども達が孤軍奮闘。そんな中両親の離婚に傷つく子と離婚経験のある主人公との会話にしんみり。また映画と違い弁護士と監視員がかなりの役立ちよう。それに下の子の足手まとい加減がリアルでイライラする反面、微笑ましい。もし自分がその場にいたら殴ってるだろうけど(笑)2013/10/28
mRNA
2
恐竜自体のリアリティも良いが,科学の発展に対する警鐘のことがかねてから気になっていただけに読み応えがあった。マルクスさん最高!!数学の難解そうな理論(カオス,フラクタルなどなど)との身近なつながりにも気付かされた。2009/09/13