内容説明
全米図書賞受賞! 辛辣だがユーモア溢れる語り口で、自説の区切り平衡説など最新の生物学的成果を分りやすく解説。進化学のプリンスといわれる著者が贈る刺激に満ちた科学論
目次
第五部 変化の速さ
第六部 初期の生命界
第七部 蔑まれ閉めだされた者たち
第八部 体の大きさと時間
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
16
(上巻より続いて)Dr.スランプのアラレちゃんもだんだん頭身が低くなって、連載絶頂期は二頭身くらいにもなっていて、キティちゃんの顔もより中央に目鼻立ちが集まった幼児顔に変えているとか、あるいは山本崇一朗氏の代表作「からかい上手の高木さん」の1話に出てくる高木さんの絵柄も連載開始時と後から最新の絵柄で描き直したのでは等身等も変わっていて、今の絵柄は子どもっぽい可愛らしい方向に変化して(進化して)人気になっているとか、鉄腕アトムも頭身が低い方が人気で、といった事例に繋がっていると思いますね。1986/08/23
さっちゃん
10
やっと上・下読了。進化論再考とあるように様々な種の進化についてのエッセーだが話はそれだけにとどまらない。専門的な用語が度々でてきて混乱し、投げだしたくなるのを引き止めたのは「随筆・評論のための国民雑誌賞」や「全米図書賞」を受けたほどの彼の文章にあると思うが、訳がもう少し読みやすければ…なあ。2015/06/24
Tatsuya
0
内容は面白かったんだけど、文章のリズムや言い回しがどうも頭に入って来辛くて大変だった。でも特に後半は古脊椎動物絡みの話題が多くてついていきやすかった。エッセイ集という性格上、上下巻通してのテーマの統一感があまりなかったな、とは思うけども、個々のエッセイとしては楽しかった。2012/11/09
Darbytime
0
マーガレット・アトウッドの小説で聖ジェイ・グールドと崇められて居たので気になって読了。進化論の発展の歴史や面白い事例を進化に対する解釈や説明をわかりやすく語っている。信じこんでいた反復説を40年前の本に否定される衝撃たるや。また人間の体は狩猟生活に最適化されているという話を信じていたが、この本の中に生き物の機能は全部環境に最適化されて作られたわけではなく余りの部分があるというような下りがあり、それなら当時使われてなかった部分は最適化されてないわけだからパレオな生活以外に幸福を求める余地はあるなと感じた。2019/11/19