内容説明
女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された。
著者等紹介
ラーソン,スティーグ[ラーソン,スティーグ][Larsson,Stieg]
1954年スウェーデン北部に生まれる。スウェーデン通信でグラフィック・デザイナーとして20年間働き、英国の反ファシズムの雑誌『サーチライト』に長く寄稿する。1995年、人道主義的な政治雑誌『EXPO』を創刊し、やがて編集長を務めた。日に60本もタバコを吸うヘビースモーカーで、仕事中毒でもあった。パートナーである女性の協力を得て2002年から「ミレニアム・シリーズ」の執筆に取りかかり、2004年に三冊の出版契約を結ぶ
ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
国際基督教大学卒、パリ第三大学修士課程修了、スウェーデン語、フランス語翻訳家
山田美明[ヤマダヨシアキ]
東京外国語大学英米語学科中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
482
著者ラーソンのスロースターターぶりは第1巻の比ではない。この巻で状況が動き出すのは、ようやく半ばを過ぎる辺りから。しかも、第1巻では最初に全体の構想が提示されており(当初は全く雲をつかむような話とはいえ)、そこにまた作品の特質もあったのだが、今回はそういう意味では普通のサスペンスのように展開してゆく。本編が第1巻であったら、これほどまでのベストセラーにはならなかったのではないだろうか。また、作者の筆力が誘引するスピードも第1巻ほどには速くはない。ただ、ここからどのように読者を驚愕させるのか楽しみではある。2015/05/28
starbro
350
★ミレニアム全6部12冊コンプリート・クラブ https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539840 今回は、第二部上巻です。第二部になって、更にパワーアップした感じです。リスベット・サランデルは、進化・変化しています。火と戯れる女は、まだ誰か判りません。続いて下巻へ。トータルの感想は、上下巻読了後に。【読メエロ部】2020/03/09
勇波
237
「ドラゴン・タトゥーの女」の上巻同様物語が動き出すまでに結構なページ数が…。。さらに前作を上回る登場人物の数に頭がクラクラ^^;(ヴァンゲル一族攻撃よりは把握しやすかったけど。)後半やっとド派手に事件が起こり読者ペースも波に乗ってきた感じです。リスベットを救うべくミカエル、アルマンスキーどう動く?!早く下巻読まねば★2015/05/07
hiro
221
相変わらず名前が覚えられない。ビュルマン弁護士が仕掛けた罠をリスベットがどのように切り抜けるのかを楽しみに読み始めたが、100頁を過ぎてもリスベットはカリブ海でフェルマーの最終定理の本を読み、さらにハリケーンに襲われるなど、スウェーデンにさえいない悠長な立ち上がりにいらいらした。しかし、殺人が起こってからは、一部以上の展開の予感にわくわくしてきた。でもどの国の捜査当局も、こんな予断に満ちた捜査をしているのだろうか。非常に怖くなる。主人公のふたりは、三部終了までいったい何人とベットをともにするのだろうか?2012/07/21
ゆいまある
152
上下合本(電子版)の真ん中まで読んだ。リスベットは発達障害という設定みたいだけど、前作では特性の描き方が不満だった。過去に何かあり、それが影響してるらしいというエピソードが出てくる。前作以上に精神疾患への偏見が酷いけど、どの国の小説もそんなもんだ。割り切ります。ミカエルの雑誌ミレニアムは売春組織の告発をしようとし、記事を書いた人が殺され、リスベットが容疑者に。ミカエルはリスベットを守りきれるのか。今の所かなり面白い。ミカエルがモテ過ぎて島耕作みたい。コーヒー何回出てくるか数えるの忘れてた。2019/06/06